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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.13.8 JMSリソースとコネクタリソースの関係

JMSは、「jmsra」という名前で組み込まれているコネクタのリソースアダプタを使用します。JMSの利用ユーザーは、asadminコマンドのJMSリソース用サブコマンドを使用してJMSリソースを操作するため、通常はリソースアダプタを意識する必要はありません。
また、JMSリソースはコネクタリソースとして定義されているため、JMSリソースの定義編集時や運用時にコネクタリソースに関するメッセージが出力される場合があります。

注意

asadminコマンドのコネクタ用サブコマンドでJMSリソースを操作した場合、JMS向けの定義チェック(必須項目チェック、文字種チェックなど)が実施されません。
JMSリソースの操作には、asadminコマンドのJMSリソース用サブコマンドを使用してください。

JMSリソースとコネクタリソースの関係

JMSリソースとコネクタリソースは、以下のような関係になっています。

JMSリソース

コネクタリソース

説明

JMS接続ファクトリ

コネクタ接続プール

接続をプールして管理するリソース

コネクタリソース

接続対象にアクセスするためのリソース

JMS送信先リソース

管理オブジェクトリソース

リソースアダプタ固有のリソース


JMS接続ファクトリは、コネクタ接続プールとコネクタリソースとして定義されます。また、JMS送信先リソースは、管理オブジェクトリソースとして定義されます。

以下に示すように、JMSリソースを新規作成する場合、対応するコネクタリソースが自動作成されます。また、更新/削除の場合も同様に、対応するコネクタリソースの更新/削除が行われます。

JMS接続ファクトリ新規作成する場合

以下のコネクタリソースが自動作成されます。

  1. コネクタ接続プールが作成されます。
    コネクタ接続プールの名前は、JMS接続ファクトリのJNDI名に「-Connection-Pool」を追加した文字列で、リソースアダプタは「jmsra」です。

  2. コネクタリソースが作成されます。
    コネクタリソースのJNDI名は、JMS接続ファクトリのJNDI名で、コネクタ接続プールは、1.で作成された接続プールです。

すでにリソースアダプタ「jmsra」と同名のコネクタ接続プールが存在して、同名のコネクタリソースが存在しない場合には、存在するコネクタ接続プールに対してコネクタリソースが作成されます。「jmsra」以外のコネクタ接続プールが存在した場合には、エラーとなります。

JMS送信先リソース新規作成する場合

管理オブジェクトリソースが自動作成されます。
管理オブジェクトリソースのJNDI名は、JMS送信先リソースのJNDI名です。

JMSリソースとコネクタリソースの定義関係

JMSリソースとコネクタリソースの定義項目の関係を説明します。
表内の「-」は、対応する項目がないことを示しています。

JMS接続ファクトリ

以下に、JMS接続ファクトリの定義項目に対応する、コネクタリソースの定義項目を示します。
asadminコマンドのsetサブコマンドでJMS接続ファクトリの定義項目を編集する場合には、対応するコネクタ接続プールおよびコネクタリソースの定義項目を編集してください。

JMS接続ファクトリ

コネクタ接続プール

コネクタリソース

JNDI名

JNDI名

-(「JNDI名-Connection-Pool」固定となります)

接続プール名

接続プール名

-(「jmsra」固定となります)

リソースアダプタ名

リソースタイプ

接続定義名

説明

説明

説明

状態

状態

初期および最小プールサイズ

初期および最小プールサイズ

最大プールサイズ

最大プールサイズ

プールサイズ変更量

プールサイズ変更量

アイドルタイムアウト

アイドルタイムアウト

最大待ち時間

最大待ち時間

トランザクションサポート

トランザクションサポート

追加プロパティ

追加プロパティ

JMS送信先リソース

以下に、JMS送信先リソースの定義項目に対応する、管理オブジェクトリソースの定義項目を示します。
asadminコマンドのsetサブコマンドでJMS送信先リソースの定義項目を編集する場合には、対応する管理オブジェクトリソースの定義項目を編集してください。

JMS送信先リソース

管理オブジェクトリソース

JNDI名

JNDI名

物理送信先名

-(「Name」プロパティに指定します)

リソースタイプ

リソースタイプ

-(「jmsra」固定となります)

リソースアダプタ名

状態

状態

追加プロパティ

追加プロパティ