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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.5.3 ディレクトリー展開済みアプリケーションの配備

ディレクトリーに展開されている配備モジュールを配備します。

GlassFish ServerクラスターおよびDASからディレクトリー内のアプリケーション資産を直接参照するため、中央リポジトリーへの転送は行われません。このため、配備したアプリケーションのディレクトリー名、およびエンタープライズアプリケーションが内包するアプリケーションのディレクトリー名を配備後に変更しないでください。また、iscollectinfoでdeployment descriptorが採取されません。iscollectinfoで調査用の資料採取を行う場合はdeployment descriptorを手動で採取してください。


  1. ディレクトリー展開済みアプリケーションを配備
    アプリケーションを展開したディレクトリーを指定して配備します。配備対象のディレクトリーは絶対パスおよびカレントディレクトリーからの相対パスで指定可能です。

    C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\asadmin deploy --name Sample --target Cluster001 C:\apps\MyApp

    /opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/asadmin deploy --name Sample --target Cluster001 /apps/MyApp

    詳細は、「10.1.9.1 deployサブコマンド」を参照してください。


注意

  • ディレクトリー内のファイル構成はアプリケーションモジュールで配備する場合と同様のファイル構成である必要があります。アプリケーションモジュールとファイル構成が異なるファイルまたはディレクトリーは無視されます。

    webモジュールとEJBモジュールを内部に保持するearファイルを展開したディレクトリー

    dir:account
    |-dir:MyRemoteEjb_jar
    | |-dir:com/mycompany
    |   |-TestUtil.class
    |   |-dir:ejb/remote/MyRemote
    |     |-MyRemote.class
    |     |-MyRemoteClass.class
    |     |-MyRemoteHome.class
    |-dir:account_war
      |-index.jsp
      |-dir:WEB-INF
        |-glassfish-web.xml
        |-web.xml
        |-dir:classes
          |-dir:com/fujitsu/appsrv/sample
            |-AccountManager.class

    dir: ディレクトリー

  • ディレクトリー展開済みアプリケーションの配備機能は、以下に記述するアプリケーションの種類だけで使用可能です。

    • エンタープライズアプリケーション

    • Webアプリケーション

    • EJBアプリケーション

    • コネクタモジュール

    ライフサイクルモジュール、アプリケーションクライアントモジュールではディレクトリー配備の機能は使用できません。

  • またエンタープライズアプリケーションの構成には以下の注意点があります。

    エンタープライズアプリケーションに含めるアプリケーションはそれぞれディレクトリー展開し、それぞれのアプリケーションの先頭のフォルダー名が下記となるようにしてください。

    • Webアプリケーション(アプリケーション名.war) ⇒ アプリケーション名_war

    • EJBアプリケーション(アプリケーション名.jar) ⇒ アプリケーション名_jar

    • リソースアダプタ(アプリケーション名.rar) ⇒ アプリケーション名_rar

    展開されていないアプリケーションが含まれている場合、または上記のフォルダー名の命名規則に従わない場合、それらのアプリケーションは配備時に無視されます。