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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

3.1.5 クライアントアプリケーションの作成方法

メインクラスの作成

Jakarta EEアプリケーションクライアントには、メインクラスが必要です。このクラスには、staticで宣言したmainメソッドが含まれている必要があります。mainメソッドは、Jakarta EEアプリケーションクライアントで最初に実行されるクラスとなります。

メインクラスがMyClassクラスの例

public class MyClass {
    public static void main(String[] args) {
        ...
    }
}

アプリケーションクライアントコンテナは、起動時にクライアントJARファイルのマニフェストファイルからJakarta EEアプリケーションクライアントのメインクラスを検索します。マニフェストファイルにMain-Class属性を定義することで、メインクラスとして指定されます。マニフェストファイルにメインクラスを定義しなかった場合には、appclientコマンドの-mainclassオプションで指定したメインクラスを検索します。

マニフェストファイルにメインクラスを定義した場合の例

Main-Class: com.mycompany.client.MyClass

依存性の注入(Dependency Injection)の使用方法

Jakarta EEアプリケーションクライアントのメインクラスでは、必要なエントリの宣言をJava言語のアノテーションを使用して実行できます。アノテーションは、アプリケーションクライアントコンテナの起動処理で処理されます。このため、スタンドアロンクライアントでは処理されません。

配備するクライアントJARファイルのマニフェストファイルにメインクラスを定義した場合、メインクラスに定義したアノテーションに自動的に依存性の注入が行われます。マニフェストファイルにメインクラスを定義しなかった場合、依存性の注入を行うクラス名とフィールド名をdeployment descriptorファイル(application-client.xml)の<injection-target>タグに指定する必要があります。

アプリケーションクライアントコンテナは、メインクラスのインスタンスを生成せずにstatic mainメソッドを呼び出すため、アノテーションを宣言したメソッドおよびフィールドは、static宣言する必要があります。

次の例では、@EJBというアノテーションを使用して、MyRemoteというリモートインターフェイスを持つEnterprise JavaBeanの参照を取得する方法を示します。

import javax.ejb.*;

public class MyClass {
    @EJB static MyRemote remote;
    public static void main(String[] args) {
        ...