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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.8.2 Webサーバーコネクタの故障監視

GlassFish ServerクラスターとWebサーバーをそれぞれ別のサーバーマシンに分離して負荷分散運用を行う場合に、分散先のGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナの稼動状況を監視し、故障したGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象から除外することや、故障から復旧したGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象に戻すことができます。
Webサーバーコネクタの故障監視機能によって振り分けの対象から除外されたGlassFish ServerクラスターマシンやWebコンテナに対しては、Webサーバーコネクタがリクエストの振り分けを抑止します。


故障監視方式

故障監視はポート監視の方式によって実現されています。Webコンテナがリクエストを受け付けるTCPポートに対して、socketのconnectによるTCPコネクションの接続可否によって、Webコンテナの稼動状況を監視します。

例えば、上図のように、故障監視機能はマシン1とマシン2上でオープンされているWebコンテナがリクエストを待ち受けているTCPポートに対して定期的(例えば60秒ごと)にconnectを行い、接続できるかどうかを監視します。マシン1のClusterAの停止などによりWebコンテナがリクエストを待ち受けるTCPポートがクローズし、connectによるTCPコネクション接続ができなくなると、自動的に振り分け対象から除外され、Webサーバーコネクタは、マシン1のClusterAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを停止します。
ClusterAを起動して、再びconnectによるTCPコネクション接続ができるようになると、自動的に振り分けの対象に戻され、Webサーバーコネクタは再びマシン1のClusterAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを開始します。