本書で説明している GFS 共用ファイルシステムは、以下の機能を提供していません。
ルートファイルシステム、/usr, /var, /opt としての使用
マウントポイントとしての使用
quota 機能
ACL 機能
非同期 I/O 機能
NFS による他ノードとのファイル共用
ディレクトリのハードリンク設定
ダイレクト I/O 機能
lockfs(1M)
Solaris 9 で追加された、拡張ファイル属性の設定
Solaris 9 で追加された、non-blocking 強制ロック指定のマウント
Solaris 9 で追加された、fssnap(1M)
write(2), writev(2), pwrite(2) によるデータ書き込みが複数の論理ブロックにまたがる場合に、他ノードから以下の操作を行ったときの書き込みアトミック性の保証
write(2), writev(2), pwrite(2)
truncate(3C), ftruncate(3C)
creat(2), O_TRUNC 指定の open(2)
MAP_SHARED かつ PROT_WRITE 指定で mmap(2) しているファイルに対する、 他ノードからの open(2)
open(2) しているファイルに対する、他ノードからの MAP_SHARED かつ PROT_WRITE 指定の mmap(2)
mmap(2) しているファイルに対する、他ノードからの書き込み可能な open(2)
書き込み可能な open(2) をしているファイルに対する、他ノードからの mmap(2)
推奨ロック設定のファイルに対してレコードロックを設定し、かつ当該ファイルを mmap(2) している状態での、当該ファイルの強制ロック設定への変更
強制ロック設定のファイルに対して mmap(2) が行われている場合は、fcntl(2) での F_UNLCK 要求は EAGAIN を返すが、リカバリ中の場合は正常終了する。
通常ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク以外のファイルタイプを持つファイルの作成および利用
スワップファイルとしての利用
ディレクトリに対する read(2)
ONC 共有ロック [fcntl(2) における F_SHARE および F_UNSHARE]
Solaris 10 で追加された、Dtrace 動的トレース機能による sfcfs モジュールの解析
本書で説明している GFS 共用ファイルシステムは、PRIMEPOWER の Solaris 9 で動作する 4.2A00 以前の GFS 共用ファイルシステムに特有な機能のうち、以下の機能を提供していません。
AC-MDS 間の通信経路の複数設定 (複数 LAN 設定)
アップデートログ領域の代表パーティションからの分離
MDS プロセスダウン時の運用継続
MDS 切戻し
ファイルシステムへのメタデータパーティション追加
マウント状態のファイルシステムへのファイルデータパーティション追加
マウント状態のファイルシステムへの共用ノード追加
PRIMECLUSTER Global Disk Services Snapshot との連携による、高速バックアップ・リストア
ファイル拡張属性