GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルデータに対して連続ブロックを割り当てることで、一括した I/O で処理できる機会を増やしファイルシステム性能を改善します。GFS 共用ファイルシステムでは、このような割付管理のために、領域をエクステントベースで管理しています。連続獲得可能な範囲については、ファイルオフセット、開始ブロック番号、使用ブロック数の組で、領域割当てを管理しています。
また、ファイルサイズを拡張する場合にも、連続ブロックになるように考慮しています。
たとえば、下の図では、100メガバイトのファイルシステムを作成した場合に、ディスク上の空ファイルデータ領域の状態により、表が示すような形で記憶/管理しています。先頭の 64メガバイトには、64メガバイトの連続領域、その後ろ 64メガバイト ~ 96メガバイトのオフセット位置には 32メガバイトの連続領域、残りの 4メガバイト (96メガバイト ~ 100メガバイト) は 4メガバイトの連続領域です。
図1.7 連続ブロック割当て
また、空ファイルデータ領域の管理もエクステントベースで行っています。これにより最適な空き領域を高速に割り当てることを実現しています。