PRIMECLUSTERシステムを構築した後に、ノード名を変更する方法について説明します。
注意
ノード名の変更はシステムに与える影響が大きな作業です。どうしても変更が必要な場合のみ実施してください。
ノード名の変更にはsys-unconfig(1M)コマンドを使用します。sys-unconfig(1M)コマンドは、システムを再設定するコマンドです。ノード名の他に、ネームサービス、タイムゾーン、IPアドレス、IPサブネットマスク、ルートパスワードなどの設定がすべて消去され、次回のノード起動時に再設定されます。
参照
sys-unconfig(1M)コマンドの詳細は、sys-unconfig(1M)のマニュアルページを参照してください。
◆操作手順
ノード名を変更するノードのCFを停止します。
CFの停止方法については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“4.7 CFの起動と停止”を参照してください。
シャットダウン機構を設定します。
シャットダウン機構で使用する管理LANのIP アドレスに割り当てられたノード名を変更する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルの定義により、以下の対応を行います。
rcsd.cfgファイルの“admIP”に、IPアドレスが定義されている場合
rcsd.cfgファイルの変更は不要です。
rcsd.cfgファイルの“admIP”に、hosts(4)ファイルで登録されたノード名が定義されている場合
各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
各クラスタノードで/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルの“admIP”に、変更するノード名を定義してください。
参照
rcsd.cfgファイルの詳細は、rcsd.cfg(4M)のマニュアルページを参照してください。
ノード名を変更するノードのhvenv.localファイルに“export HV_RCSTART=0”を定義します。
これは、ノード名変更後のノード起動時にRMSが自動起動しないようにするためです。
hvenv.localファイルおよびHV_RCSTART属性の詳細については、hvenv.localのマニュアルページを参照してください。
ノード名を変更します。
Solaris 10ではsys-unconfig(1M)コマンド、Solaris 11ではsysconfig(1M)コマンドを使用します。ノード名変更後、hosts(4)ファイルを必要に応じて編集します。手順の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
注意
ノード名以外の情報は、変更しないでください。
システムを再起動します。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
RMSを起動します。
RMSの起動方法については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“7.1.1 RMSの起動”を参照してください。
RMSが起動することを確認した後、手順3.で修正したHV_RCSTART環境変数の定義を元に戻します。