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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.6
FUJITSU Software

9.1.1 クラスタノード名の変更

PRIMECLUSTERシステムを構築した後に、ノード名を変更する方法について説明します。

注意

ノード名の変更はシステムに与える影響が大きな作業です。どうしても変更が必要な場合のみ実施してください。

ノード名の変更にはsys-unconfig(1M)コマンドを使用します。sys-unconfig(1M)コマンドは、システムを再設定するコマンドです。ノード名の他に、ネームサービス、タイムゾーン、IPアドレス、IPサブネットマスク、ルートパスワードなどの設定がすべて消去され、次回のノード起動時に再設定されます。

参照

sys-unconfig(1M)コマンドの詳細は、sys-unconfig(1M)のマニュアルページを参照してください。

◆操作手順

  1. ノード名を変更するノードのCFを停止します。

    CFの停止方法については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“4.7 CFの起動と停止”を参照してください。

  2. シャットダウン機構を設定します。

    シャットダウン機構で使用する管理LANのIP アドレスに割り当てられたノード名を変更する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルの定義により、以下の対応を行います。

    • rcsd.cfgファイルの“admIP”に、IPアドレスが定義されている場合

      rcsd.cfgファイルの変更は不要です。

    • rcsd.cfgファイルの“admIP”に、hosts(4)ファイルで登録されたノード名が定義されている場合

      1. 各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

        # sdtool -e
      2. 各クラスタノードで/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルの“admIP”に、変更するノード名を定義してください。

    参照

    rcsd.cfgファイルの詳細は、rcsd.cfg(4M)のマニュアルページを参照してください。

  3. ノード名を変更するノードのhvenv.localファイルに“export HV_RCSTART=0”を定義します。

    これは、ノード名変更後のノード起動時にRMSが自動起動しないようにするためです。

    hvenv.localファイルおよびHV_RCSTART属性の詳細については、hvenv.localのマニュアルページを参照してください。

  4. ノード名を変更します。
    Solaris 10ではsys-unconfig(1M)コマンド、Solaris 11ではsysconfig(1M)コマンドを使用します。ノード名変更後、hosts(4)ファイルを必要に応じて編集します。手順の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。

    注意

    ノード名以外の情報は、変更しないでください。

  5. システムを再起動します。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
  6. RMSを起動します。

    RMSの起動方法については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“7.1.1 RMSの起動”を参照してください。

  7. RMSが起動することを確認した後、手順3.で修正したHV_RCSTART環境変数の定義を元に戻します。