マスタスケジュール管理機能の環境を構築または解除する手順を以下の項目に分けて説明します。
マスタスケジュール管理機能の構築
マスタスケジュール管理機能の有効/無効の表示
マスタスケジュール管理機能の解除
マスタスケジュール管理機能の構築/解除は、stemenvset 環境構築コマンドで行います。コマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“stemenvset 環境構築コマンド”を参照してください。
注意
管理サーバとスケジュールサーバの組み合わせには、OSの違い、コード系の違い、バージョンの違いにより制限があります。“A.2 管理サーバ・スケジュールサーバ接続のサポート範囲”を参照し、管理サーバとスケジュールサーバの組み合わせが適正になるようにしてください。
拡張ユーザ管理機能を利用する場合、管理サーバとすべてのスケジュールサーバで拡張ユーザ管理機能に関する設定を統一してください。【UNIX版】
マスタスケジュール管理機能の構築
マスタスケジュール管理機能の環境を構築し、機能を有効にする手順を説明します。
【Windows版】
マスタスケジュール管理機能を有効にするサーバで、システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ)の権限でstemenvset 環境構築コマンドを実行します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin\stemenvset -set |
マスタスケジュール管理機能の環境が構築され、以下のメッセージが出力されます。
MpStem: INFO: Configured the Schedule Distribution environment |
【UNIX版】
マスタスケジュール管理機能を有効にするすべての管理サーバ、スケジュールサーバで、システム管理者(スーパーユーザ)の権限でstemenvset 環境構築コマンドを実行します。
# /opt/FJSVstem/bin/stemenvset.sh -set |
以下のメッセージが表示されます。
Configures the environment to enable Schedule Distribution. |
管理サーバの場合は、“1”を、スケジュールサーバの場合は、“2”を選択し、リターンキーを押します。1台で運用する場合は、“管理サーバ”を選択してください。環境構築を取りやめたい場合は、“9”を選択し、コマンドを終了します。
“1”または“2”を選択した場合、マスタスケジュール管理機能の環境が構築され、以下のメッセージが出力されます。
MpStem: INFO: Configured the Schedule Distribution environment |
マスタスケジュール管理機能の有効/無効の表示
マスタスケジュール管理機能の環境が有効になっているかどうかは、オプションなしのstemenvset 環境構築コマンドを実行することで確認できます。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin\stemenvset |
【UNIX版】
# /opt/FJSVstem/bin/stemenvset.sh |
以下のメッセージが表示されます。
マスタスケジュール管理環境が管理サーバで構築されている場合
MpStem: INFO: Schedule Distribution environment is configured on Management Server. |
マスタスケジュール管理環境がスケジュールサーバで構築されている場合
MpStem: INFO: Schedule Distribution environment is configured on Schedule Server. |
マスタスケジュール管理環境が構築されていない場合
MpStem: INFO: Schedule Distribution environment is not constructed. |
マスタスケジュール管理機能の解除
マスタスケジュール管理機能の環境を解除し、機能を無効にする手順を説明します。
管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、日ごとスケジュール管理のサブシステムを選択します。
サブシステムにスケジュールサーバが設定されている場合は、[スケジュールサーバ]で[解除]ボタンをクリックすると表示される[スケジュールサーバの解除]ダイアログボックスで解除します。
日ごとスケジュール管理のサブシステムを通常スケジュールに変更します。
手順1.から3.を繰り返し、すべての日ごとスケジュール管理のサブシステムを通常スケジュールに変更します。
ここまでの手順の詳細は、“2.3.3 通常スケジュールへの変更”を参照してください。
マスタスケジュール管理機能を解除する管理サーバおよびスケジュールサーバに、システム管理者(Administratorsグループに属するユーザまたはスーパーユーザ)の権限でログインし、-uオプションを指定したstemenvset 環境構築コマンドを実行します。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.jm\bin\stemenvset -u |
【UNIX版】
# /opt/FJSVstem/bin/stemenvset.sh -u |
以下のメッセージが表示されます。
Delete the Schedule Distribution environment |
環境の解除を継続する場合は、“y”を選択し、リターンキーを押します。環境の解除を取りやめたい場合は、“n”を選択し、コマンドを終了します。
管理サーバの場合、以下のメッセージが表示されます。
Do you want to cancel master setting? (y or n) |
プロジェクトのマスタ設定は、すでに解除されているため“n”を選択し、リターンキーを押します(注)。
日ごとスケジュール管理/日ごとスケジュール管理(テストモード)を通常スケジュールに変更せずにstemenvset 環境構築コマンドを実行した場合のみ“y”を選択し、マスタ設定を一括で解除してください。
プロジェクトのマスタ設定を解除した場合は、次回ジョブスケジューラサービス/デーモン起動時または、日変わり時刻到来時にスケジュール処理の対象となります。
マスタスケジュール管理機能の環境が正常に解除されると以下のメッセージが出力されます。
MpStem: INFO: Deleted the Schedule Distribution environment. |
注意
マスタスケジュール管理機能を解除するときの注意
スケジュール情報の分散中(抽出、配付、登録の間)は、マスタスケジュール管理機能の解除はできません。
マスタスケジュール管理機能を解除したとき、スケジュール状況の情報はすべて破棄されます(ジョブネットのスケジュール情報は残ります)。