エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: 0027: The jobscheduler failed to retrieve day change time. |
対象バージョンレベル
Solaris版:11.0以降
Linux版:V11.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:11.0以降
対処1
確認ポイント
カレンダデーモン(f3crhcs2)が停止していませんか
確認方法
プロセスが起動しているかどうかを以下のコマンドで確認してください。
# ps -ef |grep f3crhcs2 |
対処方法
poperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Managerを停止した場合は、soperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Manager(カレンダデーモン)を起動し、その状態でクラスタシステムから、ジョブスケジューラデーモンを起動してください。
対処2
確認ポイント
カレンダデーモンを起動するスクリプトのシンボリックリンクは設定されていますか
確認方法
シンボリックリンクの設定内容は、以下の方法で確認できます。
# ls -l /etc/rc3.d/S28JMCAL # ls -l /etc/rc2.d/S28JMCAL |
V16.0.0以前、または、Red Hat Enterprise Linux 6以前の場合
# ls -l /etc/rc3.d/S28JMCAL # ls -l /etc/rc2.d/S28JMCAL # ls -l /etc/rc5.d/S28JMCAL |
# ls -l /sbin/rc3.d/S28JMCAL |
lsコマンドの出力例
lrwxrwxrwx 1 XXXXX XXXXX XX mm:dd hh:mm S28JMCAL -> /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL |
原因
カレンダデーモンが未起動または起動処理中に、ジョブスケジューラデーモンが起動しました。
ジョブスケジューラデーモンが起動するためには、カレンダデーモンが起動している必要があります。
クラスタ環境では、ジョブスケジューラデーモンはOperation Managerの起動スクリプトから起動されずに、クラスタから起動されます。
そのため、クラスタがSystemwalker Operation Managerよりも先に起動し、カレンダデーモンが起動を完了する前に、ジョブスケジューラデーモンが起動してしまう可能性があります。
対処方法
calsetclusterコマンドを実行します。
calsetclusterコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”の“自動反映の設定”、および、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
シンボリックリンクを作成するため、以下のコマンドを実行します。
【Solaris版】
# ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL /etc/rc3.d/S28JMCAL # ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL /etc/rc2.d/S28JMCAL |
【Linux版】
Red Hat Enterprise Linux 6以前の場合
# ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL /etc/rc3.d/S28JMCAL # ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL /etc/rc2.d/S28JMCAL # ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL /etc/rc5.d/S28JMCAL |
Red Hat Enterprise Linux 7の場合(V16.0.0以前)
# cd /etc/rc3.d # ln -s ../init.d/JMCAL /etc/rc3.d/S28JMCAL # cd /etc/rc2.d # ln -s ../init.d/JMCAL /etc/rc2.d/S28JMCAL # cd /etc/rc5.d # ln -s ../init.d/JMCAL /etc/rc5.d/S28JMCAL |
【HP-UX版】
# ln -s /opt/FHPjmcal/bin/S99JMCAL /sbin/rc3.d/S28JMCAL |
rc3.dの設定方法の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
対処3
確認ポイント
カレンダサービスを起動するユニットファイルは設定されていますか
確認方法
ユニットファイルの設定状況は、以下の方法で確認できます。
【Linux版】
V16.0.1以降、かつ、Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合
# systemctl list-unit-files --type=service | grep JMCAL.service |
systemctlコマンドの出力例
JMCAL.service enabled |
原因
カレンダデーモンが未起動または起動処理中に、ジョブスケジューラデーモンが起動しました。
ジョブスケジューラデーモンが起動するためには、カレンダデーモンが起動している必要があります。
対処方法
calsetclusterコマンドを実行します。
calsetclusterコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”の“自動反映の設定”、および、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
カレンダサービスを起動するユニットファイルを設定してください。
【Linux版】
V16.0.1以降、かつ、Red Hat Enterprise Linux 7以降の場合
# cp -p /opt/FJSVjmcal/etc/unit/JMCAL.service /usr/lib/systemd/system/JMCAL.service # chmod 644 /usr/lib/systemd/system/JMCAL.service # chown root:sys /usr/lib/systemd/system/JMCAL.service # systemctl daemon-reload # systemctl enable /usr/lib/systemd/system/JMCAL.service |
