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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

11.11.9 リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成


クラスタアプリケーションの作成を行う前に、クラスタアプリケーションに登録するリソースの作成を行う必要があります。
クラスタアプリケーションの作成やリソースの作成は、“userApplication Configuration Wizard”を利用します。
ここでは、“GDSリソース”と“RDBリソース”で構成されるクラスタアプリケーションを作成する場合の手順を説明します。なお、そのほかのリソースを登録する場合も同様に、リソースの作成を行う必要があります。


リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成の詳細については、“付録E リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成”を参照してください。

11.11.9.1 GDSリソースの作成手順

GDSリソースの作成は、以下の手順で行います。

  1. Resource作成を起動します。

    [userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[Resourceの作成]を選択します。

  2. Resourceタイプを選択します。

    Resourceタイプに“GDS”を選択し、Resource名に作成するリソース名を指定します。

  3. SysNode(ノード)を選択します。

    リソースを設定するSysNode(ノード)を選択します。

  4. ディスククラスを選択します。

    Symfoware/RDBの資源を配置する共用ディスクのディスククラスを選択します。

  5. ディスククラスの属性を選択します。

    MONITORONLY属性は、ディスククラスが故障した際のフェイルオーバの有無を決定します。

    データベーススペースを配置しているディスククラスのMONITORONLY属性を“Yes”に設定します。そのほかの資源についてはMONITORONLY属性を“NO”に設定します。

    以下にMONITORONLY属性の設定例を示します。

    ディスククラス

    用途

    MONITORONLY属性

    class0001

    RDBディクショナリ

    No

    class0002

    RDBディレクトリファイル

    No

    class0003

    データベーススペース(ユーザログテーブル)

    Yes

    class0004

    アーカイブログファイル

    No

    class0005

    ログ管理ファイル、
    インデックス域、
    BIログ域、AIログ域

    No

  6. ディスククラスの用途を設定します。

    配置するSymfoware/RDBの資源によって、ディスククラスの用途が異なります。

    各資源の配置については、“11.5 システム構成”を参照して、ディスククラスの用途を設定してください。

    用途

    排他使用

    ホットスタンバイ運用

    切替えディスク

    する

    しない

    同時アクセス用共用ディスク

    する

    する

  7. GDSリソースを登録します。

    [登録情報の確認]画面で、設定した内容を確認します。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。

    リソース属性については通常変更する必要はありませんが、変更が必要な場合は、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照して設定してください。


11.11.9.2 RDBリソースの作成

RDBリソースの作成は、以下の手順で行います。

  1. Resource作成を起動します。

    [userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[Resourceの作成]を選択します。

  2. Resourceタイプを選択します。

    Resourceタイプに“Symfoware”を選択します。

  3. SysNode(ノード)を選択します。

    リソースを設定するSysNode(ノード)を選択します。

  4. RDBシステムを選択します。

    11.11.7 RDBシステムの登録”で登録したRDBシステムが選択できます。

  5. RDBリソースを登録します。

    [登録情報の確認]画面で、設定した内容を確認します。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。

11.11.9.3 スタンバイ型のクラスタアプリケーションの作成

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの作成は、以下の手順で行います。

  1. userApplicationの作成を起動します。

    [userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[userApplicationの作成]を選択します。

  2. userApplication名と運用形態を設定します。

    userApplication名には作成するクラスタアプリケーション名を指定し、運用形態には、Standbyを選択します。

  3. SysNode(ノード)を選択します。

    クラスタアプリケーションを作成するノードを選択します。

    1:1運用待機の場合、選択されたノードの順番によって、上から運用ノード、待機ノードとして設定されます。

    カスケードの場合、選択されたノードの順番によって、上から運用ノード、待機ノード1、待機ノード2として設定されます。

  4. クラスタアプリケーションの属性を選択します。

    クラスタアプリケーションの属性の詳細は、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。

    なお、属性については、以下のように設定してください。

    属性

    AutoStartUp
    (RMS起動時にクラスタアプリケーションを自動起動します。)

    No

    AutoSwitchOver
    (クラスタアプリケーションで障害が発生したときに自動的に切替えを発生させます。)

    HostFailure|ResourceFailure|ShutDown

    PersistentFault
    (RMS再起動後にクラスタアプリケーションのFaulted状態を継続するかどうか選択します。1を選択した場合、Faulted状態は継続されます。)

    1

    ShutdownPriority
    (クラスタインタコネクトに障害が発生したときに生き残るノードの優先度を決定します。)

    None

    StandbyTransitions
    (Standby状態遷移の実行時期を選択します。)

    ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest

    OnlinePriority
    (全クラスタを再起動したときにOnlineのノードを再起動前のノードにするかノードの設定順序に従うか選択します。1を選択した場合、再起動前のノードをOnlineにします。)

    1

    HaltFlag
    (Fault処理中にさらに故障が発生した場合、ノードを強制停止するかどうか選択します。)

    Yes

  5. リソースを選択します。

    クラスタアプリケーションで使用するリソース(GDSリソースおよびRDBリソース)を選択します。

  6. クラスタアプリケーションを登録します。

    [登録情報の確認]画面で、設定した内容を確認します。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。


ポイント

パトロール診断を設定することをお勧めします。パトロール診断は、待機ノードに接続された共用ディスク装置およびネットワークインタフェースカードを定期的に診断する機能です。パトロール診断については“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。