ここでは、クラスタシステムの特長、およびフェイルオーバ運用の特長について説明します。
■クラスタシステム
クラスタシステムとは、複数のコンピュータ(以降、ノードと呼びます)を高速インタコネクトで結合して、高可用性と処理能力の拡張を実現するシステムです。クラスタシステムを構築することにより、複数のノードを単一システムのように稼動させ、大量データ処理および多トランザクション処理を可能にします。
■フェイルオーバ運用
フェイルオーバ運用を実現し、これにより可用性の高いシステムを構築することができます。
フェイルオーバ運用は、クラスタシステムにおいて1台のノードに異常が発生した場合、そのノード(運用システム)で稼動していた業務を別のノード(待機システム)に引き継ぐ機能です。フェイルオーバを実現するための機能には、以下の2つがあります。
スタンバイ機能
ホットスタンバイ機能
クラスタシステムおよびフェイルオーバ運用の詳細は、“第11章 クラスタシステム”を参照してください。
注意
Linuxでフェイルオーバ運用を使用できるのは、64ビットOSの場合だけです。