EJBを利用したアプリケーションの開発は以下の2つに分けられます。どちらもApcoordinatorを利用できます。
セションBeanの開発
Apcoordinatorのフレームワークを使用してセションBeanを開発できます。詳細は、21.2 EJBアプリケーションを参照してください。
EJBを呼び出すアプリケーションの開発
ApcoordinatorはEJBを呼び出す機能を提供しています。詳細は、21.3 EJBの呼び出しを参照してください。
アプリケーションに共通の注意事項
開発時と実行時に必要となるソフトウェアについては、1.4 ソフトウェア条件を参照してください。
Apcoordinatorが提供している一部の機能は利用できません。詳細は21.4 EJB 3.0で提供されない機能を参照してください。
Apcoordinatorで作成するセションBeanは以下の構成要素からなります。
ビジネスクラス
セションBeanで行う処理を実行するJavaのクラスです。
コマンドマップ
データBeanクラスとコマンド名の組に対し、呼び出されるビジネスクラスのメソッドを対応付けるファイルです。
セションBeanクラス
クライアントからの呼び出しを受け付け、Apcoordinatorに処理を依頼するクラスです。
ビジネスインターフェイス
EJBオブジェクトのメソッドを呼び出すためのインターフェイスです。EJBクライアントによって使用されます。
以下は必要に応じて作成します。
データBean
クライアントからセションBeanへ入力されるデータとして、または、セションBeanからクライアントへ返されるデータとして使用されるJavaのクラスです。
セションクラス
セションを通して使われるデータを保持します。アプリケーション独自の情報をセションクラスに記憶させたい場合は、ユーザー定義のセションクラスを作成します。
アプリケーションクラス
同一のJavaVM上で動作するセションBeanが共有するデータを保持します。アプリケーション独自の情報をアプリケーションクラスに記憶させたい場合は、ユーザー定義のアプリケーションクラスを作成します。
ファクトリクラス
アプリケーションクラスやセションクラスのインスタンスを作成するクラスです。ユーザー定義のアプリケーションクラスやセションクラスを使用する場合に、ユーザー定義のファクトリクラスを作成する必要があります。
Apcoordinatorで作成したセションBeanの動作の概略については、20.4.1 Apcoordinatorで作成したセションBeanの呼び出しを参照してください。
EJBを呼び出すプログラムの作成方法については21.3 EJBの呼び出しを参照してください。