Webcoordinatorは、JSP(JavaServer Pages)を拡張することによってWebアプリケーションのフレームワーク(枠組み)を提供します。また、このフレームワークに従ったWebアプリケーションの実行機能を提供します。 Webcoordinatorのフレームワークは、Apcoordinatorに共通のフレームワークであるApcoordinatorコアを含んでいます。
Webcoordinatorフレームワークによるアプリケーションの分割
WebcoordinatorフレームワークではWebアプリケーションを主に3つの要素に分割します。
入出力ページ
JSPで記述したページです。画面の全体ではなく、画面を分割した一部に対応します。
データBean
画面とロジックの間のデータの受渡しをします。
ビジネスクラス
ビジネスロジックを記述します。
Webcoordinatorはこれらの要素の独立性を保ちながら連携させることができます。このため、アプリケーションの部品化を進め、保守性を高めることができます。
共通JSPインターフェイス(UJI: Unified JSP Interface)
Webcoordinatorの機能を呼び出すには、 UJIタグと呼ぶJSP拡張タグを使用します。 UJIタグはWebcoordinatorが提供する共通JSPインターフェイスを利用するためのタグです。 UJIタグを使用することにより、機能呼出しのための複雑な記述が不要になります。
UJIタグには、以下の種類があります。
アプリケーションの動作を制御するタグ
Webブラウザに表示する画面を作成するタグ
Webcoordinatorで提供する機能
Webcoordinatorでは以下の機能を提供します。
実行制御機能
Webcoordinatorフレームワークに従って開発したアプリケーションを実行する機能です。入出力ページ、データBean、ビジネスクラスの各要素を連携させて実行します。
画面部品タグ
表、ツリー、リストといった画面部品タグを提供します。これらの部品はデータの繰り返しを画面に展開します。
クライアントスクリプト
アプリケーションでJavaScriptを記述する場合、記述を統一化します。
コンポーネントタグ
HTML画面の見た目を設定したり、記述を簡略化したりすることができます。 23個のタグがあり、フィールドタグ、コレクションタグ、レイアウトタグの3グループに分類されます。
アプリケーションプログラムインターフェイス(API)
Webcoordinatorの機能を細かく制御する場合に利用するAPIを提供します。