本製品に移行するために必要な条件と、作業を行う上で、あらかじめ注意が必要な事項について説明します。
移行条件
本製品に移行するためには、以下の条件を満たす必要があります。
移行データを退避するディレクトリは、移行元コンピュータのローカルディスク(ハードディスク)である必要があります。
移行データを退避するドライブには、ユーザ資産を退避するための十分な空き容量がある必要があります。
移行元と移行先のインストール種別は、同じである必要があります。
移行元と移行先のSystemwalkerインストールディレクトリのドライブ名およびディレクトリ名は、同じである必要があります。
移行先コンピュータへの復元時に指定する移行データは、本製品で提供されたツール(プログラム)によって採取されたものである必要があります。
移行元と移行先のシステムのコード系は、同じである必要があります。
移行時の注意
移行作業を行う上で、あらかじめ注意が必要な事項について説明します。
移行元で以下の情報をデフォルトから変更していた場合は、変更後の内容が移行されず、デフォルトに戻ります。移行先の環境で、必要に応じて変更してください。
Webコンソール/Web APIのポート番号
Webサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)
mpaclmgrのポート番号
スタートアップアカウント【Windows版】
また、以下を削除していた場合は、インストール直後の状態に戻ります。
[SampleProject]プロジェクト【Windows版】
移行前の環境において、Webコンソールの暗号化通信(HTTPS通信)の定義を作成しており、移行後の環境で同じ証明書を利用する場合、証明書/鍵管理環境を移行する必要があります。移行手順については、“2.5 証明書/鍵管理環境を移行する場合”を参照してください。
移行前の環境において、プロジェクトのアクセス権設定に、Systemwalker認証リポジトリ上のユーザー/グループの定義を利用していた場合、移行先では該当の定義が削除されて登録されます。
移行作業を開始する前に、以下の確認および作業を実施してください。
旧バージョンのバックアップ
移行作業を開始する前に、移行作業中のトラブルに備え、旧バージョンの運用環境をバックアップしておくことをおすすめします。バックアップは、旧バージョンのマニュアルにしたがって行ってください。
移行作業が終わった後に、以下の確認および作業を実施してください。
Systemwalker Operation Manager のAPIを利用したアプリケーションの再コンパイル
移行後に、新しいバージョンのヘッダーファイル、および、ライブラリを利用して、Systemwalker Operation Manager のAPIを利用したアプリケーションをコンパイルしてください。