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Interstage List Works 帳票保管活用機能トラブルシューティング
FUJITSU Software

5.1.14 システムを再起動すると、List Worksサービスが起動されない場合がある。(イベントログやシステムログにはメッセージは出力されない。)

[発生するVL]

Windows版V10.3.2~V10.3.3

[原因]

Windowsのセキュリティ機能(ASLR:address space layout randomization)の影響により、JavaVMのヒープ域(連続したメモリ領域)の獲得に失敗した。

[説明]

JavaVMのヒープ域に連続したメモリ領域を獲得しようとしているため、「Javaのヒープ域サイズ」に900MBが設定されている場合に現象が発生しやすいです。

[対処]

以下のいずれかの対処を行ってください。

Javaのヒープ域サイズを変更する場合

【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【接続】タブの「Javaのヒープ域サイズ」を900MBから512MBに変更し、システムを再起動してください。

Javaのヒープ域サイズを変更しない場合

本事象が発生したときに検知できるように、以下のレジストリのキーの値に「1」を適用し、システムを再起動してください。

レジストリの操作については、“レジストリのキーの操作について”を参考にしてください。

[レジストリのキーの場所]
Windowsサーバ(x86)の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Setup
Windowsサーバ(x64)の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\FUJITSU\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Setup
[値]

TraceMode

[型]

DWORD値

[値のデータ]

0:ログを出力しません。(初期値)
1:ログを出力します。


レジストリのキーの値に「1」を適用すると、現象発生時にログファイルにエラーメッセージが出力されます。

システムの再起動を自動化したい場合は、ログファイルに出力されるエラーメッセージを監視してください。

[ログファイルの場所]
List Worksのインストール先フォルダ\Log\lwjstdout.txt
[現象発生時のメッセージ]
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.xxx  List Works Start
Error occurred during initialization of VM
Could not reserve enough space for 921600KB object heap