名前
ismodifyservice - Interstage運用環境へのサービスの追加/変更/削除、および監視モードの変更
形式
サービスの追加
ismodifyservice -a ES|FJapache
サービスの削除
ismodifyservice -d ES|FJapache
ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)の参照先をローカルホストに変更
ismodifyservice -a NS|IR
ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)の参照先をリモートホストに変更
ismodifyservice -r -h ホスト名 [-p ポート番号] NS|IR
Interstage稼動状態の監視モードの変更
ismodifyservice -m mode1|mode2
機能説明
ismodifyserviceコマンドは、以下の操作を行うコマンドです。
サービスの追加
サービスの削除
ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)の参照先変更
Interstage稼動状態の監視モードの変更
本コマンドにより操作できるサービスを以下に示します。
ネーミングサービス
インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
イベントサービス
Interstage HTTP Server
本機能を使用してサービスを追加または削除した場合、そのサービスのチューニング値は、セットアップされているシステム規模に従って新たにカストマイズされます。カストマイズされた値はInterstage動作環境定義ファイルに反映されます。
ismodifyserviceコマンドのオプションおよび引数を以下に説明します。
以下のサービスを追加する場合に指定します。
ES:イベントサービス
FJapache:Interstage HTTP Server
または、以下のサービスの参照先をローカルホストに変更する場合に指定します。
NS:ネーミングサービス
IR:インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
以下のサービスの参照先をリモートホストに変更する場合に指定します。
NS:ネーミングサービス
IR:インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
以下のサービスを削除する場合に指定します。
ES:イベントサービス
FJapache:Interstage HTTP Server
-rオプション指定時に、変更するホスト名を指定します。
-rオプション指定時に、変更するポート番号を指定します(省略時:“8002”)。(注)
注)ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「システム設計ガイド」の「ポート番号」を参照してください。
Interstage稼動状態の監視モードを、以下から選択して指定します。
引数 | 意味 |
---|---|
mode1 | 本モードを指定すると、Interstage運用中にInterstageを構成する以下のいずれかのサービスが停止した場合、Interstageを停止します。Interstage停止により運用中の業務に影響を与えるため、Interstageを停止する必要がある場合に選択してください。
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mode2 | 本モードを指定すると、Interstage運用中に以下のいずれかのサービスが停止した場合、Interstageを停止します。以下以外のサービスが停止した場合は、Interstageの運用が継続されます。以下以外のサービスが停止しても、Interstageの運用が可能で、運用中の業務に影響を与えない場合に選択してください。
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注1)
クラスタシステム上のInterstage運用環境で本モードを指定する場合は、状態遷移プロシジャ内の環境変数IS_ISV_WATCH_MODEに“1”を設定してください。環境変数IS_ISV_WATCH_MODEに“1”を設定しない場合は、本サービスが停止してもInterstageの運用が継続されます。なお、本サービス以外のサービスが停止した場合は、Interstageを停止します。
ポイント
追加/変更/削除を行うサービスの識別名を指定します。
各サービスの識別名は、以下のとおりです。大文字/小文字の区別は、ありません。
サービス | 指定する識別名 |
---|---|
インタフェースリポジトリ(標準インタフェース) | IR |
ネーミングサービス | NS |
イベントサービス | ES |
Interstage HTTP Server | FJapache |
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
ismodifyserviceコマンドを使用してInterstage運用環境へのサービスの追加/変更/削除を行う場合、本操作の完了後、下記のサービスを再起動してください。再起動操作を行わなかった場合、以降のInterstage管理コンソールによる操作でエラーが発生することがあります。
Interstage Operation Toolサービス
Interstage JServlet(OperationManagement)サービス
Interstage管理コンソール用Servletサービス
本コマンドは、多重に実行できません。
以下のサービスがセットアップ済みの環境では、本コマンドの-a/-d/-rオプションの操作はできません。
データベース連携サービス
以下の場合、本コマンドは実行できません。
Interstageの各サービスが動作中の場合
isgendefコマンド、isregistdefコマンド、isstartコマンド、isstopコマンドまたはisstatコマンドが実行中の場合
本コマンドを使用する場合、Interstage統合コマンドにより初期化済みのサービスに対して、以下のコマンドを実行しないでください。
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本コマンドを使用する場合は、Windows(R)の管理ツールの「サービス」、またはnet start/net stopコマンドを使用して、以下のサービスの起動・停止を行わないでください。
CORBAサービス(OD_start)
ネーミングサービス(Naming Service)
コンポーネントトランザクションサービス(TransactionDirector)
インタフェースリポジトリ(InterfaceRep_Cache Service)
イベントサービス(EventService)
データベース連携サービス(ObjectTransactionService)
Interstage APIサービス(INTERSTAGE API)
Interstage HTTP Server (*)
注)Interstage動作環境定義の稼働状態監視モードに“mode2”(IS Monitor Mode= mode2)を指定して初期化している場合、実行できます。
追加/削除を行うサービスに依存するサービスが存在しない場合、本コマンドは実行できません。
本コマンドは、Interstageの初期化が完了している状態で実行してください。
ネーミングサービス/インタフェースリポジトリのどちらか一方、または両方がリモート参照になる場合、運用形態は「TYPE3」に変更されます。
ネーミングサービス/インタフェースリポジトリがともにローカル参照になる場合、運用形態は“TYPE1”に変更されます。
イベントサービスを使用する場合に、esmkchnlコマンドによりイベントチャネルを作成後、ismodifyserviceコマンドでネーミングサービスの操作を行う際は、ismodifyserviceコマンド実行前にesrmchnlコマンドにより、作成済みのイベントチャネルを削除してください。esrmchnlコマンドの詳細については、“8.7 esrmchnl”を参照してください。
本コマンドを実行すると、Interstage動作環境定義ファイルの使用していないパラメタ(バックアップ対象外のパラメタ)に省略値が設定される場合がありますが、Interstageの運用に影響はありません。Interstage動作環境定義ファイルについては、「運用ガイド(基本編)」の「Interstage動作環境定義」を参照してください。
本コマンドでイベントサービスを追加した場合、Interstage動作環境定義ファイルのイベントサービスのパラメタは、システム規模に従った以下の初期値でセットアップされます。
Event Locale | SJIS | EUC |
Event maximum Connection | small : 5 moderate :10 large :50 super :100 | small : 50 moderate :100 large :500 super :1000 |
Event Auto Disconnect | no | |
Event SSL | no | |
Event maximum Process | 2 |
本コマンドでイベントサービスを追加した場合、イベントサービスの構成情報は初期値で設定されるため、essetcnfコマンドで構成情報を設定する必要があります。
Usageに[-M system]が表示されますが、[-M system]は指定できません。
使用例
イベントサービスを追加する場合
ismodifyservice -a ES |
ネーミングサービスの参照先を変更する場合
ismodifyservice -r -h host01 NS |