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ETERNUS SF Express 16.9 運用ガイド
FUJITSU Storage

4.1.2 Expressマネージャー環境のリストア(Windows環境)

運用管理サーバでエラーが発生した場合、Expressマネージャーの環境をリストア(復元)します。
以下の手順に従って、Expressマネージャーの環境を復元してください。
すべての操作は、運用管理サーバで行います。

参考

手順内での表記について

ディレクトリ名

説明

$BAK_DIR

バックアップ先ディレクトリ

$INS_DIR

ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」

$ENV_DIR

ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」

$TMP_DIR

ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」

  1. Expressマネージャーを再セットアップします。

    ETERNUS SF Managerをインストールし、Expressマネージャーとしてセットアップします。
    インストールおよびセットアップ手順は、『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」および「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。

  2. ETERNUS SF Manager Tomcatサービスを停止します。

    Service Control Managerを開き、以下のサービスを停止してください。

    • ETERNUS SF Manager Tomcat Service

  3. バックアップデータをリストアします。

    1. 以下のコマンドを実行します。portNumber には、ポート番号を変更していない場合はデフォルト値の15432を、変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。

      > $INS_DIR\Common\sys\postgres\bin\psql -U esfpostgres -p portNumber postgres

      プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを順に入力してください。

      master01!
      drop database esfdb;
      \q
    2. 以下のコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。portNumber には、ポート番号を変更していない場合はデフォルト値の15432を、変更している場合は変更後のポート番号を指定してください。fileName は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

      > $INS_DIR\Common\sys\postgres\bin\psql -U esfpostgres -p portNumber -f $BAK_DIR\Common\fileName postgres

      プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。

      master01!
  4. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。

    > $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat

    参考

    バッチを実行すると、ETERNUS SF Manager Tomcat Serviceがすでに停止している旨のメッセージが複数出力されます。問題のないメッセージです。無視してください。

  5. 性能管理機能に関するファイルをリストアします。

    性能管理機能を使用していない場合および性能管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。
    旧版からアップグレードする場合は、旧版でバックアップしたファイルだけリストアしてください。

    1. エクスプローラーなどで、以下のリストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。
      ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。

      • $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf

    2. エクスプローラーなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のファイル

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perf.conf

      $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current

    3. エクスプローラーなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のディレクトリ

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perfconf

      $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perfconf

      $BAK_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf

      $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\perf

  6. カスタマイズ可能なファイルをリストアします。

    バックアップしたファイルやディレクトリだけリストアしてください。
    旧版からアップグレードする場合は、旧版でバックアップしたファイルだけリストアしてください。

    1. エクスプローラーなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のファイル

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf

      $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current

    2. エクスプローラーなどで、以下のディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のディレクトリ

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail

      $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail

  7. ロールグループ設定ファイルをリストアします。

    ロールグループ設定ファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。

    1. 以下のリストア先ディレクトリが存在するか確認します。
      存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。

      • $ENV_DIR\Common\etc\authentication

    2. エクスプローラーなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のディレクトリ

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\Common\etc\authentication

      $ENV_DIR\Common\etc\authentication

  8. ポーリングサービス設定ファイルをリストアします。

    バックアップしていないファイルは、リストア不要です。

    エクスプローラーなどで、ポーリングサービス設定ファイルを退避場所からコピーします。

    コピー元のファイル

    コピー先のディレクトリ

    $BAK_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling\pollingService.xml

    $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling

  9. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルをリストアします。

    アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。
    旧版からアップグレードする場合は、旧版でバックアップしたファイルだけリストアしてください。

    1. エクスプローラーなどで、以下のリストア先ディレクトリ配下のファイルを削除します。

      • $ENV_DIR\CCM\etc\db\cg

      また、以下のファイルが存在する場合は、削除してください。

      • $ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties

      • $ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias

      • $ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias

      • $ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf

    2. エクスプローラーなどで、以下のファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のファイル

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\CCM\etc\db\eternus.xml

      $ENV_DIR\CCM\etc\db

      $BAK_DIR\CCM\var\micc\database\DeviceRegList.xml

      $TMP_DIR\CCM\var\micc\database

    3. 以下のコピー元のファイルが存在する場合は、エクスプローラーなどで、それらのファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のファイル

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\CCM\etc\prop\user.properties

      $ENV_DIR\CCM\etc\prop

      $BAK_DIR\CCM\etc\stxc.alias

      $ENV_DIR\CCM\etc

      $BAK_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias

      $BAK_DIR\CCM\etc\stxcvolinf

    4. エクスプローラーなどで、以下のディレクトリ配下のファイルを退避場所からコピーします。

      コピー元のディレクトリ

      コピー先のディレクトリ

      $BAK_DIR\CCM\etc\db\cg

      $ENV_DIR\CCM\etc\db\cg

  10. ライセンス管理データベースをリストアします。

    ライセンス管理データベースをバックアップしていない場合(旧版からアップグレードする場合)は、この手順は不要です。

    以下のコマンドを実行してください。fileName は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

    > $INS_DIR\LM\bin\esflm restore $BAK_DIR\LM\fileName
  11. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。

    > $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat