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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

2.2.6 データベースの作成・設定

データベースを作成します。作成後に全てのノードでデータベースを正常に起動できることを必ず確認してください。

2.2.6.1 データベースの作成・設定

データベースの作成と設定を行います。

相互待機や N:1運用待機構成の場合も、1:1 運用待機と同様にデータベースの作成は、それぞれの運用ノードから行い、待機ノードでは、運用ノードから作成した共用ディスク上のデータベースを動作させる設定のみ行います。その他の運用形態も同様です。

  • 相互待機

  • 2:1 運用待機

2.2.6.2 データベース起動エラーの識別

全てのノードでデータベースを起動しエラーが発生しないことを確認します。

PRIMECLUSTER Wizard for Oracleでは、rootユーザーからOracleユーザーにsu(1M)を用いてスイッチし、Oracleインスタンス(データベース)、リスナーの起動、停止を行っています。以下のようにrootユーザーでsu(1M)を実行し、OracleユーザーにスイッチしてからOracleインスタンス、リスナーを手動で起動・停止できることを確認してください。また、rootユーザーでログインする前にrootユーザーおよびOracleユーザー以外のユーザーを経由しないようにしてください。

マルチテナント機能を使用したデータベースの場合は、PDBを手動で起動・停止できることも確認してください。

運用、待機両ノードで以下を実行してください。待機ノードで確認する場合はuserApplicationを待機ノードへ切替えて確認してください。

# su - <Oracle ユーザー>
$ lsnrctl start <リスナー名>
$ lsnrctl status <リスナー名>
$ lsnrctl stop <リスナー名>
$ sqlplus /nolog
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
SQL> STARTUP
SQL> SELECT STATUS FROM V$INSTANCE;
SQL> ALTER PLUGGABLE DATABASE ALL OPEN;  ※マルチテナント機能を使用したデータベースの場合
SQL> SELECT NAME,OPEN_MODE FROM V$PDBS;  ※マルチテナント機能を使用したデータベースの場合
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
SQL> EXIT
$ exit
#

参考

Oracleユーザーのシェル制限値が適切に設定されていない場合、Oracle インスタンス、リスナーの起動に失敗することがあります。

PRIMECLUSTER Wizard for OracleはOracleインスタンス、リスナーを起動する際に、su(1M)を用いてrootユーザーからOracleユーザーへスイッチします。Oracleユーザーのシェル制限が未設定の場合はrootユーザーのシェル制限値が継承されます。このため、必ずrootユーザーからOracleユーザーへスイッチした状態でOracleインスタンス、リスナーを起動できることを確認してください。