New世代領域用GC制御に対し、「当該処理を並列化して実行する機能」を追加して構成されたGC処理です。New世代領域用のGC制御を並列化して実行することから、このGCをパラレルGCと呼ぶ場合もあります。
パラレルGCを有効にする場合に指定するオプション
デフォルトでこのGC処理が実行されます。
-XX:+UseParallelGC |
Javaヒープおよびメタスペースのチューニング用オプション(パラレルGC使用時)
パラレルGC使用時に利用可能となる「Javaヒープおよびメタスペースのチューニング用オプション」です。
なお、パラレルGC使用時は、JavaヒープのNew世代領域およびOld世代領域の大きさに関する値が自動的に調整および最適化されるため、通常、New世代領域の大きさやNew世代領域とOld世代領域の大きさのバランスをチューニングするためのオプションを使用する必要はありません。
-Xms |
(*) New世代領域の大きさや、New世代領域とOld世代領域の大きさのバランスをチューニングするためのオプションです。
Javaヒープ領域の世代サイズ自動調整機能
パラレルGCが有効な場合は、Javaヒープ領域の世代サイズを自動調整する機能(AdaptiveSizePolicy)が有効になります。
本機能は、GCによるアプリケーションの停止時間、アプリケーションのスループット、およびJavaヒープ領域のフットプリントに応じて、それぞれの目標を満たすようにそれぞれの目標を満たすようにNew世代領域およびOld世代領域のサイズを自動調整する機能です。
-XX:NewRatio、-XX:SurvivorRatioオプションなどを使用してJavaヒープサイズをチューニングしており、自動調整の影響を受けたくない場合は、以下のオプションで、本機能を無効にできます。
-XX:-UseAdaptiveSizePolicy |
パラレル圧縮
パラレルGCが有効な場合は、パラレル圧縮が有効になります。
パラレル圧縮は、Full GCを並列化して実行する機能です。
パラレル圧縮を無効にするには、以下のオプションを指定します。
-XX:-UseParallelOldGC |