Enterprise Postgres 12 SP1 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)

2.7 ストリーミングレプリケーションの状態確認

データベース多重化運用のセットアップを行う前に、前提となるストリーミングレプリケーション機能が正しくセットアップされていることを確認します。

以下の手順で行います。

1. プライマリサーバにおいて、統計情報ビューpg_stat_replicationにより、1行検索できることを確認します。

   例)
   psqlコマンドを使用した場合の出力例を以下に示します。

   postgres=# select * from pg_stat_replication;
   -[ RECORD 1 ]----+------------------------------
   pid              | 10651
   usesysid         | 10
   usename          | fsep
   application_name | standby
   client_addr      | 192.0.2.210
   client_hostname  |
   client_port      | 55098
   backend_start    | 2020-03-23 11:17:49.628793+09
   backend_xmin     |
   state            | streaming
   sent_lsn         | 0/3000060
   write_lsn        | 0/3000060
   flush_lsn        | 0/3000060
   replay_lsn       | 0/3000060
   write_lag        |
   flush_lag        |
   replay_lag       |
   sync_priority    | 1
   sync_state       | sync
   reply_time       | 2020-03-23 11:23:27.703366+09

2. 手順1の検索結果を確認します。

   意図したスタンバイサーバと同期モードでの接続が確立されていることを確認します。

   表2.7 確認する項目

   項目	確認内容
   application_name	プライマリサーバのpostgresql.confファイルに指定するsynchronous_standby_namesパラメータの値と同じであること。
   client_addr	スタンバイサーバのIPアドレスであること。
   state	“streaming”であること。
   sync_state	“sync”であること。

参照

統計情報ビューpg_stat_replicationの詳細は、“PostgreSQL Documentation”の“Server Administration”の“The Statistics Collector”を参照してください。なお、統計情報ビューpg_stat_replicationが将来変更される可能性がある点に注意してください。