運用に関する新機能を説明します。
データベース多重化機能の改善
災害対策運用の改善
データベース多重化機能は、以下の新しい機能を取り入れています。
データベースプロセスの生死監視
データベースプロセスのダウン検知時に監視のリトライを行わなくなりました。
参照
詳細は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“データベースサーバのサーバ定義ファイル”を参照してください。
OS/サーバの生死監視における異常検出時間の短縮
裁定サーバを利用して自動縮退を行う運用では、データベースサーバが相互の状態を確認できない場合に、裁定サーバにもう一方のデータベースサーバの状態を問い合わせます。
従来は、裁定サーバが問い合わせを受けた時点で、もう一方のデータベースサーバの状態を問い合わせていましたが、裁定サーバがデータベースサーバに対して定期的にハートビートを行うことで、データベースサーバからの問い合わせに即時に応答できるようになりました。これにより、OS/サーバの生死監視における異常検出時間が短縮しました。
参照
詳細は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“裁定サーバを利用して自動縮退を行う運用の異常監視のチューニング”を参照してください。
WebAdminのMirroring Controller連携
WebAdminでのMirroring Controllerセットアップ時にOS/サーバの生死監視においてハートビート異常を検出した場合の動作を指定するheartbeat_error_actionパラメータの設定ができるようになりました。また、Mirroring Controllerセットアップ後の設定値の編集も可能です。これにより、WebAdminを利用したデータベース運用がより柔軟に行えるようになります。
参照
詳細は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“Mirroring Controllerの設定”を参照してください。
データベース多重化機能の災害対策運用において、待機センタでもデータベース多重化機能を利用できるようになりました。運用センタと待機センタの両方でデータベース多重化機能を利用する場合、待機センタのプライマリ候補サーバの障害発生時に、待機センタのスタンバイサーバのWAL受信先を、運用センタのプライマリサーバに自動的に切り替え、待機センタは運用センタから継続的にWALを受信することができます。運用センタの被災により業務が継続できなくなった場合においても、より短い復旧時間で業務を再開することができ、業務継続性の高い運用が可能です。
参照
詳細は、“クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)”の“災害対策運用”を参照してください。