ここでは、CI Managementを更新する手順について説明します。
以下の事項が前提です。
Automation Managerが更新済みであること。
「13.2.2 メディアパック配置場所の設定」の手順が実施済みであること。
GitLabサーバーおよびGitLab RunnerサーバーのOSが「設計ガイド(FJCS仕様)」-「システム構成」-「標準のリソース構成」-「仮想サーバー」に記載の条件を満たしていること。
注意
更新中、CI Managementの各サービスは使用できません。
更新後、マニュアルに記載がない方法でオープンソースの設定ファイルを編集した場合や、サポート対象外の機能については、設定を引き継げない場合があります。サポート範囲については、「概説書」を参照してください。
CI Managementの更新では、下記コマンド実行時に切り戻し用のバックアップファイルがGitlabサーバーの"/var/FJSGHD/update/"に自動で作成されます。利用状況に応じて十分なディスク容量を確保してください。
オープンソースの更新の際、非互換である機能の取り込みが含まれる可能性があります。切り戻しによっても更新前に復元できない場合に備え、更新前に必ずバックアップを取得してください。バックアップ方法は「9.2 CI Managementのバックアップ」を参照してください。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
Automation Managerコンテナにログインし、以下の手順を行うことでCI Managementを更新できます。
CI Managementの更新
以下のコマンドを実施することで、CI Managementを更新することができます。<環境識別子>は、「インストールガイド(FJCS)」- 「インストール手順」実施時に環境を一意に識別するために指定した任意の文字列を指定します。
# cd /data/playbook # ansible-playbook -i inventories/<環境識別子>/hosts play_update_ci_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することでの更新を中断できます。更新を継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Do you want to update CI Management? (y/n) ============================================================== :
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは1以上の任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB
SonarQubeをメンテナンス状態から復帰させる
CI Managementの更新が完了すると、SonarQubeはメンテナンス状態となります。 "<SonarQubeのアクセス先>/setup"にアクセスすることで、メンテナンス状態から復帰させることができます。 <SonarQubeのアクセス先>は「操作ガイド(FJCS仕様)」の「CI Managementの利用」-「CIManagementの各サービスへのアクセス先」 を参照してください。