参照
本製品のNFSサーバーには、インストール時にAutomation Managerが共有ディレクトリを作成します。 詳細は、「インストールガイド(FJCS仕様)」および「設計ガイド(FJCS仕様)」の 「Automation Managerに関する設定」を参照してください。ここでは、PersistentVolumeの作成方法を説明します。 コンテナ用永続ストレージを利用するためには、PersistentVolumeClaimの要求を満たすPersistentVolumeを事前に作成しておく必要があります。
# kubectl get pv NAME CAPACITY ACCESS MODES RECLAIM POLICY STATUS CLAIM STORAGECLASS REASON AGE pv01 1Gi RWO Recycle Available slow 5s
STATUSフィールドの値で、使用状況を確認することができます。
例:pv.yml
apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: pv02 spec: capacity: storage: 1Gi volumeMode: Filesystem accessModes: - ReadWriteOnce persistentVolumeReclaimPolicy: Recycle mountOptions: - hard - nfsvers=4 nfs: path: /var/FJSGHD/kubernetes_container_data_00 server: 192.168.2.30
設定項目 | 説明 |
---|---|
metadata.name | PersistentVolumeの名前を指定します。 他のPersistentVolumeと重複しないようにしてください。 |
spec.capacity.storage |
PersistentVolumeとして確保したストレージ容量を指定します。 注意 NFSサーバー上で使用されるストレージ容量が制限されたり、 予約されるわけではありません。 ストレージ容量の管理は、利用者側で行ってください。 |
spec.volumeMode | Filesystemを指定してください。 |
spec.accessModes |
アクセスモードを指定します。アクセスモードは、PersistentVolumeに対してどのようなアクセスが可能であるかを表します。 指定可能なアクセスモードを以下に示します。
注意 実際のアクセス制限は、NFSサーバー側で行う必要があります。 Automation Managerの設定項目nfs_exports[n].optionによって、 共有ディレクトリを読み取り専用または読み書き可能のどちらにするかを決めることができます。 以下は、各アクセスモードに対応するnfs_exports[n].optionの設定例です。 ReadOnlyManyの場合: /var/FJSGHD/kubernetes_container_data_01 192.168.0.0/20(ro,insecure,no_subtree_check,no_root_squash) ReadWriteManyの場合: /var/FJSGHD/kubernetes_container_data_01 192.168.0.0/20(rw,insecure,no_subtree_check,no_root_squash) |
spec.persistentVolumeReclaimPolicy |
PersistentVolumeの再利用に関するポリシーです。 Podが永続ストレージの利用を終えて、 PersistentVolumeにバインドされたPersistentVolumeClaimが削除されたときに、 何が起こるかが決まります。指定可能な値を以下に示します。
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spec.mountOptions |
NFSサーバーのストレージをマウントする際のオプションです。本製品により構築されるNFSサーバーを使用する場合は以下のオプションを指定してください。 - hard - nfsvers=4 |
spec.nfs.path | 共有ディレクトリの絶対パスを指定します。 本製品により構築されるNFSサーバーを使用する場合は、インストール時に設定したAutomation Managerの設定項目nfs_exports[n].pathのいずれかと一致する必要があります。 |
spec.nfs.server | NFSサーバーのIPアドレスを指定してください。本製品により構築されるNFSサーバーを使用する場合は192.168.2.30を指定します。 |
# kubectl apply -f pv.yml persistentvolume "pv02" created
# kubectl get pv NAME CAPACITY ACCESS MODES RECLAIM POLICY STATUS CLAIM STORAGECLASS REASON AGE pv01 1Gi RWO Recycle Available slow 5s pv02 1Gi RWO Recycle Available slow 5s