PDF変換機能を使って出力したPDFファイルを、電子メールの添付ファイルとして送信することができます。
PDFメール配信では、基本的な電子メールの機能を使用したメール配信が可能なため、以下のようなことができます。
宛先、カーボンコピー(CC)、ブラインドカーボンコピー(BCC)の送り先へ送信する
メールごとにメッセージを変更する
また、以下の機能を使用して、セキュアにPDFファイルを配信できます。
証明書を使用
署名付きメールや暗号化メールによるPDFメール配信ができます。
SMTP認証
認証が必要なSMTPサーバを介したPDFメール配信ができます。その際に使用するSMTP認証パスワードは、暗号化して保管されます。
証明書を使用したPDFメール配信
証明書を使用して、電子メールの暗号化や電子署名を添付したPDFメール配信ができます。これにより、インターネット環境におけるPDFメール配信の安全性を高めることができます。
証明書を発行するには認証局(証明書発行局)が必要です。List Creatorでは、以下で発行された証明書をサポートしています。
SystemWalker PKI Manager (富士通株式会社)
シマンテック サーバID (合同会社シマンテック・ウェブサイトセキュリティ)
なお、上記以外の場合、X.509またはRFC2459に準拠していれば扱うことができますが、証明書の入手環境からPDFメール閲覧環境までの動作確認を行った上で使用してください。
ポイント
【Solaris版】のみサポートしています。
List Creatorでは、CRL(無効証明リスト)の運用は行えません。
List Creatorでは、Oracleを使用した証明書管理環境は使用できません。
SMTP認証
SMTP認証は、認証が必要なSMTPサーバを使用したPDFメール配信を可能にします。対応する認証方法を以下に示します。
CRAM-MD5
LOGIN
PLAIN
SMTPサーバ認証を有効にするには、PDFメール環境設定ファイルで以下のキーワードを設定します。
MLF_SMTPAuth
また、認証に使用するユーザIDとパスワードは、以下で設定します。
PDFメール環境設定ファイルのキーワード「MLF_SMTPAuthUser」
lcmlfsetpasswdコマンド
認証に使用するパスワードはコマンドで暗号化し、ファイルで保管します。
セキュアにPDFファイルを配信する方法については、以下を参照してください。
⇒ “2.1.5 セキュアなメール配信を行う”
その他のPDFメール配信の詳細な機能については、以下を参照してください。
⇒ “2.2.6 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの指定方法”
以下に、PDFメール配信の流れを示します。
図1.5 PDFメール配信の流れ
ポイント
PDFメール配信は10多重以上の同時実行は行えません。