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Symfoware Server V12.5.0 Mirroring Controllerセットアップガイド
FUJITSU Software

F.5 ノード間の監視設定

モニタデーモンは、両ノード間で互いに確認データの送受信を繰り返すことで正本のデータベースの監視を行います。
以下の事象を検知した場合、通信環境または、相手ノードに異常が発生したと認識します。

異常発生を認識したあとの動作は、ノード間の監視設定の自動ノード切替えの指定により異なります。

異常を認識したときの動作を、以下に示します。

表F.2 異常を認識したときの動作

異常の種類

自動ノード切替えを行う(注)

自動ノード切替えを行わない

通信環境の異常

以下のいずれかとなります。

  • 正系ノードを継続して使用します。
    副系ノードはDBミラーリングサービスのリカバリ停止後、Symfoware/RDBの強制停止を行います

  • 自動ノード切替えを行います。

正系ノードを継続して使用するか、またはノード切替えを行うかの判断をしてください。

  • 正系ノードを継続して使用する場合
    操作は必要ありません。

  • ノード切替えを行う場合
    正系ノードにて、Symfoware/RDBの強制停止を行ってください。
    副系ノードにて、dxswitchコマンドのnオプションを実行し、副本のデータベースを正本に切替えてください。

正系ノードのダウン

自動ノード切替えを行います。

副系ノードにて、dxswitchコマンドのnオプションを実行し、副本のデータベースを正本に切替えてください。

副系ノードのダウン

正系ノードを継続して使用します。

正系ノードでの運用を継続してください。

注) GCMが停止している場合は、自動ノード切替えを行わない場合と同じ対処を行ってください。

設計の方針

モニタデーモンによるノード間の監視を正しく動作させるために、各パラメタを業務要件に合わせて、誤検知や検知の遅延がないように設計する必要があります。
本設計は、「どの程度で異常と判断するか」などを考慮して設計してください。
以下に設計の方針または推奨値を説明します。特に理由がない場合、以下を基準に設計および実機確認することを推奨します。

(1) DBミラーリング動作環境ファイルに指定した間隔で、データを送信します。
(2) 次のデータがDBミラーリング動作環境ファイルに指定したタイムアウト時間を超えても届かない場合は、メッセージを出力します。
(3) DBミラーリング動作環境ファイルに再開間隔を指定した場合は、指定された時間を経過するとポーリングを再開します。

再接続時に接続再開のメッセージを出力します。再接続が行えない場合は、再度再開間隔に指定された時間の経過後に再接続を行います。