業務LANのIPアドレスが変更となった場合のIPアドレスを変更する方法について説明します。
◆操作手順
いずれかのクラスタノードで以下のコマンドを実行し、RMSの運用を停止します。
# hvshut -a
すべてのノードで以下のコマンドを実行し、システムをシングルユーザモードで起動します。
# /usr/bin/systemctl set-default rescue.target
# /sbin/shutdown -r now
すべてのノードでローカルファイルシステムをマウントします。
例:
# /bin/mount -a -t ext3
/etc/hostsファイルを編集して、各ノードのIPアドレスを変更します。
業務LANのIPアドレスを変更します。
変更方法の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
業務LANのIPアドレスの変更に伴い、CF over IPのIPアドレスにも変更が必要な場合、各ノードにおいて、/etc/default/clusterを変更します。
参照
詳細は“PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書”の“1.1.6 CLIによるCF設定例”を参照してください。
管理LANと業務LANを兼用している場合、各ノードで以下のコマンドを実行してrcsd.cfgを退避します。
# mv /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.work
業務LANのIPアドレスの変更に伴い、Web-Based Admin Viewで使用するIPアドレスにも変更が必要な場合、各ノードにおいて、Web-Based Admin Viewで使用する業務LANのIPアドレスを変更します。
参照
詳細は“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“7.1 ネットワークアドレスの変更”、“7.3 管理サーバの変更”、および“7.5 管理サーバにおけるネットワークの分離”を参照してください。
引継ぎIPアドレスの変更が必要な場合(導入後に引継ぎIPアドレスが変更となった場合や、ノードの移設で引継ぎIPアドレスが変更になった場合など)には、各ノードの/etc/hostsファイルに対し、引継ぎIPアドレスで使用するIPアドレスを修正します。
引継ぎネットワークリソースを作成している場合で、かつ、業務LANの変更により、サブネットマスク値を変更するときは、/usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルも編集する必要があります。
参照
/usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルの編集方法については、“6.7.3.6 引継ぎネットワークリソースの設定”を参照してください。
業務LANでGLSを使用している場合は、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 (伝送路二重化機能編)”を参照してGLSのIPアドレスを変更してください。
業務LANとサーバ間ミラーリングで使用するネットワークを兼用している場合、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“サーバ間ミラーリング機能で使用する IP アドレスの変更”を参照して、各ノードの設定を変更してください。
すべてのノードでOSを再起動します。
# /usr/bin/systemctl set-default multi-user.target # /sbin/shutdown -r now
手順7. でrcsd.cfgを退避した場合、以下を実行します。
# mv /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.work /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg
その後、シャットダウン機構を再設定します。
参照
詳細は“5.1.2 シャットダウン機構の設定”を参照してください。