COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票を出力する場合に設定が必要な環境変数です。
コネクタ連携時の通信対象のコンピュータ名を指定する環境変数です。
通信対象のコンピュータ名は、この環境変数、または出力属性ファイルのHOSTNAMEキーワードで、必ず指定してください。
通信対象の帳票出力サーバのコンピュータ名(ホスト名)を、TCP/IPのホスト名またはIPアドレスで指定します。
ポイント
コンピュータ名(ホスト名)とTCP/IPのホスト名は同一となるようネットワークの設定を行ってください。コンピュータ名(ホスト名)とTCP/IPのホスト名が異なる場合は、IPアドレスで指定してください。
なお、通信対象の帳票出力サーバのコンピュータ名の指定は、以下の優先順序で有効になります。
この環境変数で指定した帳票出力サーバのコンピュータ名
出力属性ファイルのHOSTNAMEキーワードで指定した帳票出力サーバのコンピュータ名
以下に、指定例を示します。
例:帳票出力サーバのホスト名が「server1」の場合(コマンドプロンプトを使用)
SET LM_HOSTNAME=server1 |
例:帳票出力サーバのホスト名が「server1」の場合(Bourneシェルを使用)
LM_HOSTNAME=server1 |
帳票出力時に、アプリケーションサーバから帳票定義情報(帳票定義体、画面帳票定義体、およびオーバレイ定義体)を転送するかどうかを指定する環境変数です。
以下に指定値を示します。
指定できる値 | 意味 |
---|---|
0 | 帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しません。 |
1 | 帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送します。 |
なお、帳票定義情報の転送指定は、以下の優先順序で有効になります。
この環境変数で指定した帳票定義情報の転送指定
出力属性ファイルのFORMSENDMODEキーワードで指定した帳票定義情報の転送指定
上記の指定を省略すると、「1」が指定されたものとして動作します。
注意
帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから転送する場合、帳票定義情報はアプリケーションサーバに配置します。帳票定義情報を転送しない場合、帳票定義情報はアプリケーションサーバと帳票出力サーバの両方に配置します。
OWFファイル生成時は、必ず帳票定義情報を転送する指定を行ってください。帳票定義情報を転送せずにOWFファイルを生成することはできません。
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合、プリンタにFM出力、またはFNP出力する際は、必ず、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置し、帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しない指定を行ってください。帳票定義情報をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送するを指定した場合、オーバレイが印刷されない、または違うオーバレイが印刷されることがあります。
以下に、指定例を示します。
例:帳票定義情報を転送する(アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用する)場合(コマンドプロンプトを使用)
SET LM_FORMSENDMODE=1 |
例:帳票定義情報を転送する(アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用する)場合(Bourneシェルを使用)
LM_FORMSENDMODE=1 |
帳票出力時に、アプリケーションサーバから組込みメディア(メディアデータファイル)を転送するかどうかを指定する環境変数です。
以下に指定値を示します。
指定できる値 | 意味 |
---|---|
0 | 帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しません。 |
1 | 帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送します。 |
なお、組込みメディアの転送指定は、以下の優先順序で有効になります。
この環境変数で指定した組込みメディアの転送指定
出力属性ファイルのMEDIASENDMODEキーワードで指定した組込みメディアの転送指定
上記の指定を省略すると、「1」が指定されたものとして動作します。
注意
帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから転送する場合、組込みメディアはアプリケーションサーバに配置します。組込みメディアを転送しない場合、組込みメディアは帳票出力サーバに配置します。
OWFファイル生成時は、必ず組込みメディアを転送する指定を行ってください。組込みメディアを転送せずにOWFファイルを生成することはできません。
以下に、指定例を示します。
例:組込みメディアを転送する(アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用する)場合(コマンドプロンプトを使用)
SET LM_MEDIASENDMODE=1 |
例:組込みメディアを転送する(アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用する)場合(Bourneシェルを使用)
LM_MEDIASENDMODE=1 |
帳票出力時に使用する作業ディレクトリを指定する環境変数です。
アプリケーションサーバのディレクトリをフルパスで指定します。
注意
作業ディレクトリに指定したディレクトリには、COBOLアプリケーションを実行するユーザおよびコネクタ連携機能のサービスのユーザが、サブディレクトリやファイルを作成/読み取り/変更/削除できるアクセス権を設定しておいてください。
作成/読み取り/変更/削除できるアクセス権が設定されていない場合は、COBOLアプリケーションの実行に失敗する場合があります。
作業ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効となります。
この環境変数で指定した作業ディレクトリ
以下のディレクトリ
アプリケーションサーバがWindowsの場合
環境変数TMP、または環境変数TEMPで指定されているディレクトリ
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
/var/opt/FJSVoast/tmp
以下に、指定例を示します。
例:作業ディレクトリに、「c:\tmp」を指定する場合(コマンドプロンプトを使用)
SET LM_WORKDIR=c:\tmp |
例:作業ディレクトリに、「/tmp」を指定する場合(Bourneシェルを使用)
LM_WORKDIR=/tmp |