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Interstage Application Server V13.0.0 OLTPサーバ運用ガイド
FUJITSU Software

A.3.3 Application Programセクション

説明

アプリケーション情報を指定します。


形式

Executable File:

実行ファイル名

Concurrency:

プロセス多重度

Maximum Processing Time:

アプリケーション最大処理時間

Terminate Process for Time out:

最大処理時間超過時強制停止の有無

Maximum Processing Time for Exit Program:

出口プログラム最大処理時間

Maximum Queuing Message:

最大キューイング数

Queuing Message To Notify Alarm:

監視キューイング数

Queuing Message To Notify Resumption:

監視再開キューイング数

Environment Variable:

環境変数

CLASSPATH for Application:

アプリケーション使用クラスパス

Exit Program for Process Salvage:

プロセス回収出口プログラム名

Executable File of Exit Program for Salvage:

プロセス回収出口プログラム実行ファイル名


Exit Program for Terminating Process:

プロセス停止出口プログラム名

Param for Executable File:

起動パラメタ


Reset Time for Application Retry Count:

リトライカウントリセット時間

Request Assignment Mode:

要求メッセージ振り分け方式

Impl ID:

インプリメンテーションリポジトリID

Buffer Number:

通信バッファ数

Buffer Size:

通信バッファ長

Path:

アプリケーションパス


構文規則

備考

A.3.3.1 Executable File:実行ファイル名

説明

ワークユニット種別が「CORBA」または「UTY」の場合、アプリケーションの実行モジュール名を指定します。またアプリケーションがJava言語の場合は、Java実行体名(Windowsの場合は「java.exe」、Solaris/Linuxの場合は「java」)を指定します。

本ステートメントには、同じワークユニット定義の他の[Application Program]セクションの本ステートメントで指定した実行ファイル名は指定できません。



31バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列で指定します。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角文字の大文字と小文字は区別されません。


31バイト以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列で指定します。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略不可

省略不可

UTY

省略不可


A.3.3.2 Concurrency:プロセス多重度

説明

アプリケーションのプロセス多重度を指定します。
本ステートメントには、1~255の整数値が指定できます。省略値は1。
なお、CORBAワークユニットの場合は、インプリメンテーションリポジトリ定義のプロセス最大多重度数より小さい値を指定する必要があります。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.3 Maximum Processing Time:アプリケーション最大処理時間

説明

アプリケーションの最大処理時間の監視値(秒)を指定します。
0~86400の整数値。
本ステートメントを省略した場合、または0を指定した場合、時間監視は行われません。

注意

アプリケーションの処理時間が本ステートメントで指定した時間を超過した場合、出口プログラムが動作しているプロセスが強制停止されます。ただし、ワークユニット種別が「CORBA」の場合で、「Terminate Process for Time out」ステートメントに「NO」を指定している場合は、プロセスの強制停止は行われません。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.4 Terminate Process for Time out:最大処理時間超過時強制停止の有無

説明

ワークユニット種別が「CORBA」の場合、アプリケーションの最大処理時間超過時に、当該アプリケーションが存在するプロセスを強制停止するかどうかを指定します。

なお、本ステートメントは「Maximum Processing Time」ステートメントに0以外の値を指定した場合のみ有効となります。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.5 Maximum Processing Time For Exit Program:出口プログラム最大処理時間

説明

出口プログラムの最大処理時間の監視値(秒)を指定します。
1~1800の整数値。
本ステートメントを省略した場合、[Control Option]セクションの同名のステートメント指定値が使用されます。
本ステートメントを省略し、かつ、[Control Option]セクションの同名のステートメントを省略した場合、省略値は300です。


注意

本ステートメントの値は以下の各出口プログラムに対して有効です。また、各出口プログラムの処理時間が、指定した時間を超過した場合は、出口プログラムが動作しているプロセスを強制停止します。

  • プロセス回収出口プログラム

    時間超過した場合も、ワークユニット停止処理は継続します。

  • プロセス停止出口プログラム

    時間超過した場合も、ワークユニット停止処理は継続します。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.6 Maximum Queuing Message:最大キューイング数

説明

キューに滞留できる最大キュー数を指定します。監視キューイング数を指定しており、かつ、滞留キュー数が、この値を超過するとアラームが通知されます。
0~2147483647の整数値を指定できます。
なお、「Buffer Number」ステートメントの指定値より小さい値を指定する必要があります。
本ステートメントを省略した場合、または0を指定した場合は制限なしとみなします。この場合、最大キューイング数超過時のアラーム通知は行われません。
また、本ステートメントを指定しても、監視キューイング数を省略した場合は、最大キューイング数超過のアラーム通知は行われません。

注意

ワークユニット種別が「CORBA」の場合も、使用するバッファが枯渇するまでキューイングされます。バッファについては、「2.2.9 バッファ制御」の「CORBAアプリケーションのバッファ制御」を参照してください。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.7 Queuing Message To Notify Alarm:監視キューイング数

説明

アラーム通知を行う滞留キュー数を指定します。滞留キュー数が、この値になるとアラームが通知されます。
1~2147483647の整数値。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.8 Queuing Message To Notify Resumption:監視再開キューイング数

説明

アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を指定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本指定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視が再開されます。
0~2147483646の整数値。ただし、監視キューイング数に指定した値以上の値は指定できません。
本ステートメントを省略した場合、省略値は、監視キューイング数の70%の値(小数点以下切り捨て)です。
なお、本ステートメントは監視キューイング数を指定した場合のみ有効となります。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.9 Environment Variable:環境変数

説明

アプリケーションおよび出口プログラムが動作時に使用する環境変数を、以下のような形式で指定します。

環境変数=値

LD_PRELOADなど、値をスペースで区切る環境変数を指定する場合は、以下の例のように二重引用符で括って指定してください。

Environment Variable:"LD_PRELOAD=/etc/opt/FSUNiconv/lib/libicv.so /usr/lib/watchmalloc.so.1"

半角カナ文字を除いた4096バイト以内の文字列で指定します。本ステートメントは複数指定することができますが、その場合、すべての「Environment Variable」ステートメントで指定した文字列の合計が、4096バイト以内でなければなりません。なお、本ステートメントの指定内容には、行末の改行コード分(2バイト)が文字列の長さに自動的に加算されます。また、文字種別・長さ以外のチェックは行いません。
本ステートメントを省略した場合、実行時に[Control Option]セクションの同名のステートメントで指定された環境変数が使用されます。
[Control Option]セクションの同名のステートメントで、同じ環境変数を指定した場合、本セクションで指定した環境変数が使用されます。

なお、以下は本ステートメントの予約語なので指定できません。追加が必要な場合は、「Path for Application」ステートメントまたは「Library for Application」ステートメントで指定してください。

サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.10 CLASSPATH for Application:アプリケーション使用クラスパス

説明

アプリケーションが動作時に使用するクラスパスを指定します。
本ステートメントを省略した場合、使用クラスパスなしとみなします。
本ステートメントは、最大30個まで指定可能です。複数指定する場合は、ステートメントを繰り返し記述します。なお、同一パスは複数指定できません。
本ステートメントは、環境変数CLASSPATHに設定可能な値を指定できます。


255バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。


255バイト以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.11 Exit Program for Process Salvage:プロセス回収出口プログラム

説明

プロセス回収出口プログラムの名前を指定します。ただし、C言語のプログラム名しか指定できません。


31バイト以内の英数字とアンダースコア。ただし、半角および全角英文字の大文字と小文字は区別されません。


31バイト以内の英数字とアンダースコア。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.12 Executable File of Exit Program for Salvage:プロセス回収出口プログラム実行ファイル名

説明

プロセス回収出口プログラムまたはプロセス停止出口プログラム(Solaris/Linux)の実行ファイル名を設定します。
[Control Option]セクションの同名のステートメントと同時に指定した場合は、本セクションの指定が有効となります。


31バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列。ただし、半角および全角英文字の大文字と小文字は区別されません。


31バイト以内の空白文字と半角カナを除く文字列。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.13 Exit Program for Terminating Process:プロセス停止出口プログラム名

説明

ユーティリティワークユニットとして動作するアプリケーションプロセスに対するプロセス停止出口プログラム名を指定します。
本ステートメントには、31バイト以内の英数字とアンダースコアで指定します。
「UTY」の場合は、プロセスを停止するためのプログラムを本ステートメントで、必ず指定してください。省略した場合は、ユーティリティワークユニットのプロセスが停止できません。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

無効

無効

UTY

省略不可


A.3.3.14 Param for Executable File:起動パラメタ

説明

ユーティリティワークユニットのアプリケーション起動時に渡すパラメタ、または、CORBAアプリケーションに設定する起動パラメタを指定します。Java言語のアプリケーションの場合は、javaコマンドに指定するアプリケーションクラス名を指定します。
本ステートメントは、255個まで指定可能で、指定された順にパラメタとして設定されます。
半角カナ文字を除いた65025バイト以内の文字列を指定できます。本ステートメントを複数指定する場合には、すべてのステートメントで指定した起動パラメタの文字列長の合計バイト数と、パラメタ個数×1バイトの合計バイト数が、65025バイト以内でなければなりません。空白を含む文字列を指定する場合には、""(二重引用符)で囲んで指定してください。


注意

複数のパラメタを指定する場合は、本ステートメントを複数指定してください。1つのステートメントに""(二重引用符)で囲んだ複数のパラメタが指定された場合は、1つのパラメタとみなされ、正常に動作しないことがあります。

  • Javaコマンドの場合、javaコマンドに指定する順序どおりにステートメントを記載してください。

    Param for Executable File:-Xmx256m
    Param for Executable File:Aplclass
    Param for Executable File:aplArgs


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

省略可能


A.3.3.15 Reset Time for Application Retry Count:リトライカウントリセット時間

説明

現在のリトライカウント(連続異常終了回数。[Control Option]セクションの「Application Retry Count」ステートメントで指定)をリセットするまでの連続無停止時間を、秒単位で指定します。
0~86400の整数値を指定できます。
本ステートメントを省略した場合、0を指定した場合は、リトライカウントはリセットされません。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

無効

無効

UTY

省略可能


A.3.3.16 Request Assignment Mode:要求メッセージ振り分け方式

説明

クライアントからの要求メッセージを、要求待ちのサーバアプリケーションプロセスに振り分ける方式を指定します。

本ステートメントの指定は、本セクションのアプリケーションに対して有効です。また、[Control Option]セクションの同名のステートメントと同時に指定した場合は、本セクションの指定が有効です。
本ステートメントを省略した場合、[Control Option]セクションの同名のステートメントで指定した値が有効です。どちらも省略した場合、省略値は「LIFO」です。

注意

ワークユニット種別が「CORBA」の場合、サーバアプリケーションの情報としてOD_impl_instコマンドでiswitchパラメタにONを設定していると、本ステートメントの指定は無効です。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.17 Impl ID:インプリメンテーションリポジトリID

説明

起動するインプリメンテーションリポジトリIDを指定します。
255バイト以内の文字列。
同じワークユニット定義の他の[Application Program]セクションで指定したインプリメンテーションリポジトリIDは指定できません。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略不可

省略不可

UTY

無効


A.3.3.18 Buffer Number:通信バッファ数

説明

キューのバッファ数を指定します。
1~1048576の整数値を指定できます。(注意参照)

注意

以下の条件を満たす値を指定してください。

(Buffer Size + 0.2K) × Buffer Number < 4,294,967,296


設定可能な最大値は、65535です。


設定可能な最大値は、SEMVMXのOS実装値(32767)です。

本ステートメントを省略した場合、デフォルトバッファが使用されます。
本ステートメントを指定した場合、「Buffer Size」ステートメントは必須です。また、「Buffer Size」ステートメントを指定した場合、本ステートメントは必須です。
通信バッファについての説明は「2.2.9 バッファ制御」を参照してください。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.19 Buffer Size:通信バッファ長

説明

1要求に対してキュー操作を行う1データ長を指定します。
4096~2147483647の整数値を指定できます。(注意参照)

注意

以下の条件を満たす値を指定してください。

(Buffer Size + 0.2K) × Buffer Number < 4,294,967,296

本ステートメントを省略した場合、デフォルトバッファが使用されます。
また、本ステートメントを指定した場合、「Buffer Number」ステートメントは必須です。また、「Buffer Number」ステートメントを指定した場合、本ステートメントは必須です。
通信バッファについての説明は「2.2.9 バッファ制御」を参照してください。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効


A.3.3.20 Path:アプリケーションパス

説明

アプリケーションプログラムの実行可能ファイルが格納されているディレクトリのパスを、絶対パスで指定します。相対パスおよびカレントディレクトリ「.」は指定できません。ワークユニット種別が「CORBA」で、アプリケーション言語がJavaの場合は、Java実行体格納ディレクトリのパスを指定します。


255バイト以内の制御文字(ShiftJISの0x00~0x1f,0x7f)を除く文字列。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。


「/」で始まる255バイト以内の空白文字と半角カナ文字を除く文字列。


サポート範囲

ワークユニット種別


CORBA

省略可能

省略可能

UTY

無効