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Interstage Application Server V13.0.0 OLTPサーバ運用ガイド
FUJITSU Software

2.3.5 環境変数

ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を設定することが可能です。アプリケーションで使用しているデータベース処理などが環境変数を使用する場合などに使用してください。
なお、アプリケーションプロセス上に反映したい環境変数は、必ずワークユニット定義で設定してください。

以下に各環境変数で有効となる設定値を説明します。

PATH、LD_LIBRARY_PATH以外の環境変数

ワークユニット定義の「Environment Variable」に記載された環境変数とInterstage実行環境で設定されている環境変数のどちらも有効です。
ただし、環境変数名が重複している場合はワークユニット定義の環境変数の値に置き換えられます。また、ワークユニット定義内でも、[Application Program]セクションと[Control Option]セクションに同名の環境変数名が設定された場合は、[Application Program]セクションの値が有効となります。

LD_LIBRARY_PATH

ワークユニット定義の「Library for Application」の値が、Interstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。ただし、ワークユニット定義の「Library for Application」とInterstage実行環境で設定されているLD_LIBRARY_PATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。

PATH

ワークユニット定義の「Path for Application」の値が、Interstage実行環境で設定されているPATHの値の前に設定されます。
そのため、どちらも有効となりますが、ワークユニット定義の値が優先されます。
ただし、ワークユニット定義の「Path for Application」とInterstage実行環境で設定されているPATHのパス長の合計が16384バイトを超えないように設定してください。

CLASSPATH

ユーティリティワークユニットの場合、ワークユニット定義の「CLASSPATH for Application」は無効です。ワークユニット定義の「Environment Variable」に設定するか、「Param for Executable File:起動パラメタ」でjavaプロセスの引数(-classpath)として設定してください。


注意

Interstage管理コンソールによりInterstageの起動を行う場合、Solaris/Linuxでは、ismngconsolestartコマンドまたはisjmxstartコマンド実行時の環境変数が引き継がれ、Windowsでは、システム環境変数が引き継がれます。
また、ワークユニットのアプリケーション起動時に設定する環境変数PATH、LD_LIBRARY_PATHは、ワークユニット定義に設定された値とInterstage起動環境に設定されていた値のパス長の合計が、PATH、LD_LIBRARY_PATHは16384バイトを超過した場合は、超過分は有効になりません。


定義方法

環境変数は、ワークユニット定義の以下の項目に設定します。

以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は「付録A ワークユニット定義」を参照してください。


ワークユニット定義の登録

ワークユニット定義

[Control Option]
Path for Application: /apl/bin
Library for Application: /opt/FSUNrdb2b/lib
Environment Variable: RDBNAME=rdbsys1
[Application Program]
Environment Variable: APLENV=XYZ

isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

isaddwudef -o ISSAMPLE1