クライアントアプリケーションからサーバアプリケーションを呼び出す形態を以下に示します。
■同期型
同期型呼出しは、クライアントアプリケーションからサーバアプリケーションを呼び出し、そのサーバアプリケーションの処理終了を待ち合わせる呼出し形態です。同期型の呼出し形態について、以下に示します。
同期型には、以下の2つのインタフェースがあります。詳細については、「リファレンスマニュアル(API編)」を参照してください。
静的起動インタフェース
サーバアプリケーションのメソッド名を指定して呼び出します。
動的起動インタフェース
RequestインタフェースのCORBA_Request_invoke()メソッドでサーバアプリケーションを呼び出します。
動的起動インタフェースにおいて、遅延同期送信を行う場合の注意事項を以下に示します。
遅延同期送信の呼出し元は、その呼出しの復帰が完了するまでデータベースの操作を禁止します。
遅延同期送信の呼出し先は、データベースを使用する場合は、複数の呼出しが同じデータベースをアクセスできません。
遅延同期送信で呼び出されたアプリケーションから、同時に同一のデータベースを操作することはできません。
遅延同期送信で呼び出されたアプリケーションから、異なるデータベースを操作することができます。
同期型を使用する場合のクライアントアプリケーションの処理論理を以下に示します。
サーバアプリケーションAのメソッド1を呼び出します。クライアントアプリケーションは、サーバアプリケーションAのメソッドが終了するまで待ち合わせます。
クライアントアプリケーションは、サーバアプリケーションAのメソッド1の処理が終了した時点で制御が戻ります。
サーバアプリケーションBのメソッド2を呼び出します。クライアントアプリケーションは、サーバアプリケーションBのメソッドが終了するまで待ち合わせます。
クライアントアプリケーションは、サーバアプリケーションBのメソッド2の処理が終了した時点で制御が戻ります。
■非同期型
非同期型呼出しは、クライアントアプリケーションからサーバアプリケーションを呼び出し、サーバアプリケーションのメソッドの終了を待たずにクライアントアプリケーションに制御が戻ります。クライアントアプリケーションは、任意のタイミングでサーバアプリケーションのメソッドの終了結果を問い合わせる呼出し形態です。
非同期型の呼出し形態を以下に示します。
RequestインタフェースのCORBA_Request_send()メソッドを使用します。詳細については、「リファレンスマニュアル(API編)」を参照してください。
非同期型を使用する場合のクライアントアプリケーションの処理論理を以下に示します。
サーバアプリケーションAのメソッド1を非同期型で呼び出します。
サーバアプリケーションBのメソッド2を非同期型で呼び出します。
メソッド1の処理終了を問い合わせます。
メソッド2の処理終了を問い合わせます。