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Interstage Application Server V13.0.0 アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
FUJITSU Software

5.10.9 POAManagerオブジェクト

POAManagerオブジェクトは、POAオブジェクトの生成時、create_POA()メソッドの引数として渡すことによりPOAオブジェクトと関連付けられます。POAManagerは、以下の4つの状態を持っています。POAオブジェクトは、POAManagerの状態に従って処理を決定します。この状態は、activate()、hold_requests()、discard_requests()、deactivate()などのメソッドで変更することが可能です。


holding状態

受け取ったメッセージをキューイングします。
このとき使用されるキューは、インプリメンテーションリポジトリで定義されているインプリメンテーション単位に作成されます。“OLTPサーバ運用ガイド”の“ワークユニットの機能”-“CORBAワークユニット”-“キュー制御”を参照してください。

active状態

受け取ったメッセージを処理します。

discarding状態

受け取ったメッセージを捨てます。この場合、クライアントへはエラーが通知されます。

inactive状態

shutdown直前の状態です。

POAManagerオブジェクトの状態遷移を以下に示します。



注意

POAManagerオブジェクトの初期状態は、Holding状態です。
CORBAサービスのJava言語マッピングでは、初期状態からactive状態を経由せずに、discarding状態にすることはできません。active状態とした後は、上図のように状態遷移を行うことができます。