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Interstage List Works V10.3.3 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.1.24 lvsetdbコマンド

ポイント

互換

このコマンドは、LISTVIEW、ListWORKS、およびList Works 6.0のコマンドを継続して使用する場合に、利用できるコマンドです。

本バージョンからList Worksを利用される場合は、lvsetfolコマンドを利用してください。

管理簿を登録するコマンドです。スーパーユーザだけが実行することができます。


形式

lvsetdb    -udir
         [-unowner]
         [-gngroup]
         [-aaccess]
           -ttitle
           -nname
         [-r] 

オプション名と指定値の間に空白をあけないでください。

空白または記号文字を含むパスおよび文字列を指定する場合は、半角のシングルクォーテーション「’ ’」で囲みます。「’ ’」は長さに含みません。


説明

-u

管理簿のディレクトリを、dirに185バイト以内の論理パスで指定します。必須項目です。

管理簿は、第ニ階層以降の保管フォルダに相当します。

保管フォルダの論理パスの指定方法については、“マニュアル体系と読み方”を参照してください。

注意

-uオプションで指定する論理パスの最下層のパス名と-tオプションで指定する管理簿名は同じにする必要があります。異なる場合は、-tオプションで指定した管理簿名が優先されます。

-un

管理簿に対してすべてのアクセス権限を与えたいユーザのログイン名を、ownerに8バイト以内の文字で指定します。

-gn

アクセス権を付与したいグループのグループ名を、groupに8バイト以内の文字で指定します。

-a

管理簿のアクセス権を設定します。accessは以下の形式で指定します。

gr=0|1,ot=0|1
  gr:グループのアクセス権を、0(なし)、または1(あり)で指定します。
  ot:他グループのアクセス権を、0(なし)、または1(あり)で指定します。

アクセス権は以下のように設定されます。

  0:すべてのアクセス権を付与しません。
  1:すべてのアクセス権を付与します。

-aオプションを省略すると、アクセス権は以下のように設定されます。

gr

ot

1

0

-t

管理簿名を、titleに40バイト以内の文字で指定します。必須項目です。

全角および半角を混在して指定できます。なお、半角カナ文字は、2バイト文字として扱われます。

指定した管理簿名は、クライアントの保管フォルダとして表示されます。

-n

管理簿の作成者名を、nameに16バイト以内の文字で指定します。必須項目です。

16バイト以内であれば、全角でも半角でも、また両者を混在させてもかまいません。なお、半角カナ文字は、2バイト文字として扱われます。

指定した作成者名は、クライアントの保管フォルダの作成者名として表示されます。

-r

登録済管理簿の管理簿名(-t)、または管理簿の作成者名(-n)を変更する場合に指定します。

-rオプションは、-u、-t、-nオプションと組み合わせて指定することができます。ただし、-t、-nオプションのどちらかは必ず指定しなければなりません。

なお、-un、-gn、-aオプションは指定しても意味を持ちません。


注意

  • 管理簿のディレクトリの名前部分と管理簿名には「/」は使用できません。また、以下の全角文字も使用できません。

      ~  -  ∥  ¢  £  ¬  \  ¦  ―   ̄

  • 管理簿はNFSのファイルシステムには作成しないでください。

  • 帳票の振り分けを配信連携定義で行う場合は、どのキーワードにも一致しない(配信連携定義ファイルの「KEY=*」、「KEY-INF=*」に対応する)印刷データを格納するための管理簿が必要です。

  • lvsetdbコマンドのオプションで指定した情報のうち、管理簿名、作成者名以外の情報は、管理簿の登録後、本コマンドでは変更できません。

  • 管理簿名に「 \ / : , ; * ? " < > | 」の文字が含まれている場合は、ファイリングすることができません。登録済みの管理簿の管理簿名に、該当する文字が含まれている場合は、管理簿名を変更してください。

  • 管理簿のディレクトリには、部門配下のディレクトリを指定してください。

  • -uオプションで指定したディレクトリと同じ階層に、-tオプションで指定する管理簿名がすでに存在する場合は、その管理簿名は指定できません。


復帰値

0

正常

3

オプションエラー

255

その他のエラー


使用例

管理簿を登録する場合

以下の内容で管理簿を登録する場合の使用例を示します。

情報名

設定値

管理簿のディレクトリ

/chohyo/eigyo/営業一課

すべてのアクセス権限を与えるユーザのログイン名

E0001

アクセス権限を付与したいグループのグループ名

eigyo

アクセス権

グループ:あり 他グループ:あり

管理簿名

営業一課

作成者名

帳票通夫


# lvsetdb  -u/chohyo/eigyo/営業一課 -unE0001 -gneigyo -agr=1,ot=1 -t'営業一課' -n'帳票通夫'

管理簿名および管理簿の作成者名を変更する場合

以下の内容で管理簿名および管理簿の作成者名を変更する場合の使用例を示します。

情報名

設定値

管理簿のディレクトリ

/chohyo/eigyo/営業一課

管理簿名

営業一課(旧)

作成者名

帳票通子


# lvsetdb   -u/chohyo/eigyo/営業一課 -t'営業一課(旧)'  -n'帳票通子'  -r 

管理簿の登録時のアクセス権

アクセス権を指定して管理簿を登録した場合、管理簿(保管フォルダ)のアクセス権はV8以降では以下のように設定されます。

管理者

全機能が利用可能で設定されます。

一般利用者

アクセス権の管理方法によって、以下のようになります。

なお、アクセス権により使用できる機能は旧バージョンと同じです。

注意

グループとEveryoneのアクセス権はorの関係になるため、グループに指定したアクセス権よりも強いアクセス権をEveryoneに指定した場合、Everyoneはグループと同じアクセス権になります。

[Solarisシステムでアクセス権を管理する場合]

機能

アクセス権無し

アクセス権有り

フォルダの表示

×

フォルダ配下のフォルダ一覧表示

×

フォルダ配下の帳票一覧表示

×

フォルダのプロパティ表示

×

フォルダのプロパティ更新

×

フォルダの作成

×

フォルダの移動

×

フォルダの複写

×

フォルダ名の変更

×

フォルダの削除

×

帳票の表示

×

帳票のローカル印刷

×

帳票のリモート印刷 (注)

×

帳票の移動

×

帳票の複写

×

帳票の削除

×

帳票情報の変更

×

ファイリング

×

メール送信

×

PDF表示/保存

×

PDF変換

×

データ変換

×

上書き保存

×

名前を付けて保存

×

帳票項目の保存

×

抜き出し検索範囲の設定

×

オーバレイ位置の設定

×

クリップボードへのコピー

×

帳票への記入

×

○:利用できる
×:利用できない

注:Solaris 11上では、リモート印刷できません。このため、Solaris 11上では意味をもちません。


例)以下のように、オプションにアクセス権の情報を指定して実行した場合、

情報名

設定値

管理簿のディレクトリ

/chohyo/eigyo/営業一課

すべてのアクセス権限を与えるユーザのログイン名

lw

アクセス権限を付与したいグループのグループ名

lwg

アクセス権

グループ: あり 他グループ: なし

管理簿名

営業一課

作成者名

帳票通夫


# lvsetdb  -u/chohyo/eigyo/営業一課 -t'営業一課' -n'帳票通夫' -unlw -gnlwg -agr=1,ot=0

旧バージョンとV8以降のList Worksのアクセス権の対応は、以下のようになります。

アクセス権

lw(ユーザ)

lwg(グループ)

一般ユーザ (注)

Everyone (注)

旧バージョン

×

V8以降

×

○:アクセス権あり(上記の表の「アクセス権有り」に該当します)
×:アクセス権なし
-:機能なし

注:旧バージョンの一般ユーザは、他グループのアクセス権にあたります。V8以降ではEveryoneに対応します。


[ユーザ作成ライブラリでアクセス権を管理する場合]

機能

アクセス権無し

アクセス権有り

フォルダの表示

×

フォルダ配下のフォルダ一覧表示

×

フォルダ配下の帳票一覧表示

×

フォルダのプロパティ表示

×

フォルダのプロパティ更新

×

フォルダの作成

×

フォルダの移動

×

フォルダの複写

×

フォルダ名の変更

×

フォルダの削除

×

帳票の表示

×

帳票のローカル印刷

×

帳票のリモート印刷 (注)

×

帳票の移動

×

帳票の複写

×

帳票の削除

×

帳票情報の変更

×

ファイリング

×

メール送信

×

PDF表示/保存

×

PDF変換

×

データ変換

×

上書き保存

×

名前を付けて保存

×

帳票項目の保存

×

抜き出し検索範囲の設定

×

オーバレイ位置の設定

×

クリップボードへのコピー

×

帳票への記入

×

○:利用できる
×:利用できない

注:Solaris 11上では、リモート印刷できません。このため、Solaris 11上では意味をもちません。


例)以下のように、オプションにアクセス権の情報を指定して実行した場合、

情報名

設定値

管理簿のディレクトリ

/chohyo/eigyo/営業一課

すべてのアクセス権限を与えるユーザのログイン名

lw

アクセス権限を付与したいグループのグループ名

lwg

アクセス権

グループ:あり 他グループ:なし

管理簿名

営業一課

作成者名

帳票通夫


# lvsetdb  -u/chohyo/eigyo/営業一課 -t'営業一課' -n'帳票通夫' -unlw -gnlwg -agr=1,ot=0 

旧バージョンとV8以降のList Worksのアクセス権の対応は、以下のようになります。

アクセス権

lw(ユーザ)

lwg(グループ)

default (注)

Everyone (注)

旧バージョン

V8以降

×

○:アクセス権あり(上記の表の「アクセス権有り」に該当します)
×:アクセス権なし
-:機能なし

注:旧バージョンのdefaultはV8以降ではEveryoneに対応します。


旧バージョンのディレクトリサービス連携時は、lvsetdbコマンドでのアクセス権指定は無効のため、defaultに「管理権あり」が設定されましたが、V8以降ではlvsetdbコマンドでのアクセス権指定が有効になります。Everyone は、lvsetdbコマンドでの他グループのアクセス権指定に従います。