リスト管理サーバの環境設定として、サーバ動作環境ファイルを設定します。サーバ動作環境ファイルは、List Worksを運用するために必要です。
サーバ動作環境ファイルは、動作環境に必要な情報をテキストファイルに記述し、そのファイルをlvsetenvコマンドで登録します。登録が正常に終了すると、テキストファイルのバックアップファイル(lvsvenv.BAK)がList Worksシステムディレクトリに作成されます。
ポイント
チェックポイント
リスト管理サーバの環境設定を行うためには、Interstage Application Server、および、データベース(SymfowareまたはOracle)がインストールされ、環境設定が完了している必要があります。リスト管理サーバの環境設定の前に確認してください。
注意
「実行履歴ファイルの改ざん検知」の切り替えについての注意
サーバ動作環境ファイルの設定で、「実行履歴ファイルの改ざん検知」の値を切り替えた場合、List Worksサービスの起動時に、実行履歴ファイルがバックアップされ、新しい実行履歴ファイルが作成されます。すでにバックアップファイルがある場合は上書きされるため、バックアップファイルが必要な場合は、事前に複写などの作業が必要です。
実行履歴ファイルの内容が混在(改ざん検知形式の有無)とならないようにList Works サービスを起動するまでは運用を停止する必要があります。
値を切り替えた後、List Works サービスを起動した日時を記録しておいてください。実行履歴の改ざんチェック(lvchklogコマンド)は、記録した日時以降の改ざん検知が有効となった実行履歴ファイルを対象として実施してください。
値を有効にして運用する場合、実行履歴の出力に時間がかかるようになります。
設定手順
以下の手順でサーバ動作環境ファイルを設定します。
サーバ動作環境ファイルの設定
テキストファイルを用意して、動作環境に必要な情報を設定します。これがサーバ動作環境ファイルになります。
サーバ動作環境ファイルの記述形式や設定内容については、“付録B サーバ動作環境ファイル <Solaris版のみ>”を参照してください。 |
注意
サーバ動作環境ファイルで指定する各ディレクトリは、lvsetenvコマンドを実行しても作成されません。事前に作成しておく必要があります。その際、各ディレクトリをNFSのファイルシステムには作成しないでください。
参考
テキストファイルのひな型(lvtenv.txt)が「/opt/FJSVlw-sv/etc」配下に用意されています。
List Worksのインストール先を変更している場合は、下線部を実際のインストール先に置き換えてください。
List Worksサービスの停止
List Worksサービスが起動している場合は、lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバのList Worksサービスを停止します。
lvsetenvコマンドの実行
lvsetenvコマンドを実行して、1.で用意したサーバ動作環境ファイルを登録します。
List Worksサービスの起動
lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。List Worksサービスを起動することで、サーバ動作環境ファイルの内容が有効になります。
参考
lvsetenvコマンドを使用して設定した内容は、lvlstenvコマンドで確認することができます。
各コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
必須項目となる情報は、以下に示す保管データベースに関するものとJavaに関するものです。
保管データベースに関する情報(Symfoware、Oracle共通)
接続種別(DB-KIND)
RDB名(DB-RDBNAME)
データベースの接続ユーザID(DB-UID)
データベースの接続ホスト名(DB-HOSTNAME) (注)
データベースの接続ポート番号(DB-PORT) (注)
JDBCドライバ名(DB-JDBCDRV)
データベースのパス(DB-HOME)
注:SymfowareデータベースをList Worksサーバ内に構築した場合は、省略できます。
データベースに関する情報(Oracleのみ)
ネット・サービス名(DB-ORA-NETSERV)
Javaに関する情報
Javaのパス(JAVA-HOME)
クラスタシステム運用またはフォルダの共有運用を行うための設定
クラスタシステム運用またはフォルダの共有運用を行う場合は、サーバ動作環境ファイルの設定時に以下の設定が必要です。
クラスタ運用の設定を有効(CLUSTER=1)にします。
以下の各情報定義において、
JEF/AP形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(KOL5)
KOL6形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(KOL6)
FCB格納ディレクトリ(FCB)
JEF 形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(OVL)
帳票項目・オーバレイ位置保存ファイル格納ディレクトリ(OVDFLD)
受信フォルダ格納ディレクトリ(RCV-FOLDER)
実行履歴ファイル格納ディレクトリ(TRNLOGF)
オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)
帳票業務作業ディレクトリ(TMP-DIR)
ディレクトリのパス名を以下のように指定します。
クラスタ運用の場合 → 共用ディスク装置に存在するディレクトリのパス名 フォルダの共有運用の場合 → 共用ファイルシステムに存在するディレクトリのパス名
注意
Solaris 11では、フォルダの共有運用はできません。
クラスタシステムで運用する場合は、リスト管理サーバの異常終了時の扱い(LWSV-WATCH)の設定を有効(自動起動する)にしないでください。
マルチプロセス運用を行う場合は、サーバ動作環境ファイルの設定時に以下の設定が必要です。
マルチプロセス運用の設定を有効(CLUSTER=1)にします。
プロセス数(LWSV-PROCESS)を設定します。
ポート番号(LWSV-PORT)を設定します。