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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

L.1 帳票保管活用機能のIPv6対応

本バージョンレベルの以下のコンポーネント間では、IPv6で通信できます。

上記のコンポーネントと以下のコンポーネントとの間は、IPv4でのみ通信します。

また、富士通ホストと本バージョンレベルのリスト管理サーバとの間も、IPv4でのみ通信します。


IPv6で通信を行うには、通信が行われる双方で、IPv6プロトコルを有効にする必要があります。また、IPv4で通信を行うには、通信が行われる双方で、IPv4プロトコルを有効にする必要があります。

帳票保管活用機能の各コンポーネント間における通信は、IPv4アドレスを指定するとIPv4、IPv6アドレスを指定するとIPv6で通信します。
このため、IPアドレスやホスト名を指定するコンピュータがIPv4/IPv6デュアルスタックに対応している場合は、接続先のサーバで対応しているプロトコルを確認したうえで、指定する必要があります。

注意

  • 通信が行われている双方でプロトコルが一致しない場合は、接続エラーとなります。

  • ホスト名で指定する場合、IPv4またはIPv6のどちらで通信するのかは、DNSサーバまたはhostsでの名前解決の設定に依存します。接続に失敗する場合は、DNSサーバまたはhostsでの名前解決の設定を見直してください。

  • List Worksプリンタドライバは、OSのネットワークプリンタの機能を使用して通信しており、TCP/IPで通信を行っていません。このため、IPv4/IPv6の環境に関わらず動作します。

サポートするIPv6アドレス形式

以下のIPv6アドレスが指定可能です。

また、RFC5952に準拠する省略形式もサポートします。


帳票保管活用機能の各コンポーネント間におけるIPv6通信

帳票保管活用機能の各コンポーネント間におけるIPv6通信について、説明します。

実線:IPv4/IPv6通信が可能
破線:IPv4通信のみ可能

(1) Windows/Solaris版の帳票データ転送アダプタ(データ転送コネクタを使用) ⇔ リスト管理サーバ

データ転送コネクタの設定でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとデータ転送コネクタの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)

データ転送コネクタの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。
(2) リスト管理サーバ ⇔ List Worksクライアント

【リスト管理サーバへ接続】ダイアログボックスでIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとList Worksクライアントの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)

【リスト管理サーバへ接続】ダイアログボックスについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。
(3) リスト管理サーバ ⇔ Webゲートウェイサーバ

Webクライアントのログイン画面の「ホスト名」でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとWebゲートウェイサーバの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)

Webクライアントのログイン画面については、"操作手引書 利用者編"を参照してください。
(4) Webゲートウェイサーバ ⇔ Webクライアント

Webクライアントで接続先URLにIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、WebゲートウェイサーバとWebクライアントの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合は、IPv4アドレス、またはIPv4アドレスに対応付けられたホスト名の指定が可能です。)

注意

WebブラウザのURLにIPv6アドレスを直接指定した場合は、正しく動作しません。

Webクライアントでのログインについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。
(5) リスト管理サーバ(帳票仕分け管理:仕分け元のサーバ) ⇔ リスト管理サーバ(仕分け先のサーバ)

仕分け定義体のCMレコードでIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、仕分け先サーバのリスト管理サーバと仕分け元サーバのリスト管理サーバ(帳票仕分け管理)との間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)

仕分け定義体レコードのCMレコードについては、“帳票仕分け手引書”を参照してください。

保管データベースとのIPv6通信

保管データベースとのIPv6通信について、説明します。
帳票保管活用機能は、SymfowareデータベースやOracleデータベースと、IPv6で通信できます。

製品版のSymfoware、Oracleを使用している場合は、各製品のマニュアルを参照してください。
保管データベースをList Worksサーバに設定する場合

特に意識する必要はありません。


保管データベースをList Worksサーバとは別にデータベースサーバとして設定する場合
Symfowareデータベースの場合

以下の環境設定でIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとSymfowareデータベースの間は、IPv6で通信します。

  • Symfowareデータベースの環境設定

  • サーバ動作環境ファイル

注意

  • Symfowareデータベースは、IPv6のIPアドレス指定には対応していません。IPv6環境で使用する場合は、Symfowareデータベースの接続ホスト名には、ホスト名を指定する必要があります。

  • Symfowareデータベースのクラスタ運用では、IPv6に対応していません。

Oracleデータベースの場合

Oracleデータベースの環境設定でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとOracleデータベースの間は、IPv6で通信します。

注意

Oracle RACは、IPv6に対応していません。