本バージョンレベルの以下のコンポーネント間では、IPv6で通信できます。
リスト管理サーバ(帳票仕分け管理も含む)(注1)
Web連携(Webゲートウェイサーバ(注1)、Webクライアント)
帳票データ転送アダプタ(データ転送コネクタ)
List Worksクライアント(注2)
注1:
リスト管理サーバおよびWebゲートウェイサーバは、IPv4/IPv6デュアルスタック環境で運用してください。(IPv6のみの環境には、対応していません。)
注2:
List Worksクライアントで帳票エントリファイルを受信して、帳票を表示する場合は、IPv4/IPv6デュアルスタック環境で運用してください。(IPv6のみの環境には、対応していません。)
上記のコンポーネントと以下のコンポーネントとの間は、IPv4でのみ通信します。
以下のリスト管理サーバ(帳票仕分け管理も含む)、Web連携(Webゲートウェイサーバ、Webクライアント)、およびList Worksクライアント
Windows版 V10.1以前
Solaris版 V8以前
Linux版
Windows版 帳票データ転送アダプタ(データ転送コネクタ)V10.1以前
帳票データ転送アダプタ(List Works仮想プリンタ)
リストファイリングサーバ
また、富士通ホストと本バージョンレベルのリスト管理サーバとの間も、IPv4でのみ通信します。
IPv6で通信を行うには、通信が行われる双方で、IPv6プロトコルを有効にする必要があります。また、IPv4で通信を行うには、通信が行われる双方で、IPv4プロトコルを有効にする必要があります。
帳票保管活用機能の各コンポーネント間における通信は、IPv4アドレスを指定するとIPv4、IPv6アドレスを指定するとIPv6で通信します。
このため、IPアドレスやホスト名を指定するコンピュータがIPv4/IPv6デュアルスタックに対応している場合は、接続先のサーバで対応しているプロトコルを確認したうえで、指定する必要があります。
注意
通信が行われている双方でプロトコルが一致しない場合は、接続エラーとなります。
ホスト名で指定する場合、IPv4またはIPv6のどちらで通信するのかは、DNSサーバまたはhostsでの名前解決の設定に依存します。接続に失敗する場合は、DNSサーバまたはhostsでの名前解決の設定を見直してください。
List Worksプリンタドライバは、OSのネットワークプリンタの機能を使用して通信しており、TCP/IPで通信を行っていません。このため、IPv4/IPv6の環境に関わらず動作します。
以下のIPv6アドレスが指定可能です。
グローバルユニキャストアドレス(GUA)
ユニークローカルアドレス(ULA)
また、RFC5952に準拠する省略形式もサポートします。
帳票保管活用機能の各コンポーネント間におけるIPv6通信について、説明します。
実線:IPv4/IPv6通信が可能
破線:IPv4通信のみ可能
データ転送コネクタの設定でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとデータ転送コネクタの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)
データ転送コネクタの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 |
【リスト管理サーバへ接続】ダイアログボックスでIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとList Worksクライアントの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)
【リスト管理サーバへ接続】ダイアログボックスについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。 |
Webクライアントのログイン画面の「ホスト名」でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとWebゲートウェイサーバの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)
Webクライアントのログイン画面については、"操作手引書 利用者編"を参照してください。 |
Webクライアントで接続先URLにIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、WebゲートウェイサーバとWebクライアントの間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合は、IPv4アドレス、またはIPv4アドレスに対応付けられたホスト名の指定が可能です。)
注意
WebブラウザのURLにIPv6アドレスを直接指定した場合は、正しく動作しません。
Webクライアントでのログインについては、“操作手引書 利用者編”を参照してください。 |
仕分け定義体のCMレコードでIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、仕分け先サーバのリスト管理サーバと仕分け元サーバのリスト管理サーバ(帳票仕分け管理)との間は、IPv6で通信します。(IPv4の場合も同様です。)
仕分け定義体レコードのCMレコードについては、“帳票仕分け手引書”を参照してください。 |
保管データベースとのIPv6通信について、説明します。
帳票保管活用機能は、SymfowareデータベースやOracleデータベースと、IPv6で通信できます。
製品版のSymfoware、Oracleを使用している場合は、各製品のマニュアルを参照してください。 |
特に意識する必要はありません。
以下の環境設定でIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとSymfowareデータベースの間は、IPv6で通信します。
Symfowareデータベースの環境設定
サーバ動作環境ファイル
注意
Symfowareデータベースは、IPv6のIPアドレス指定には対応していません。IPv6環境で使用する場合は、Symfowareデータベースの接続ホスト名には、ホスト名を指定する必要があります。
Symfowareデータベースのクラスタ運用では、IPv6に対応していません。
Oracleデータベースの環境設定でIPv6アドレス、またはIPv6アドレスに対応付けられたホスト名を指定すると、リスト管理サーバとOracleデータベースの間は、IPv6で通信します。
注意
Oracle RACは、IPv6に対応していません。