オーバレイとは、帳票の固定フォーマット(枠線、見出し文字、網かけのパターンなど)のことです。List Worksの印刷資源の1つです。また、オーバレイをグループ化することで、複数のオーバレイをページ単位に切り替えて使用することができます。これをグループオーバレイといいます。
オーバレイの種類
List Worksで扱うオーバレイを以下に示します。
種類 | 形式 | 説明 |
---|---|---|
Kシリーズ、GP6000、およびPRIMEGYの印刷装置で使用するオーバレイです。 | ||
富士通ホストのJEF/AP印刷装置で使用するJEF/AP形式のオーバレイ、およびFORMのFORMツールで作成したオーバレイ(注2)です。 | ||
FORMのPowerFORMツール(注2)、またはList Creatorデザイナで作成したオーバレイです。 |
Windows版において、ASP版ListWORKSとの連携時、またはASPの資源の移行時のみ使用できます。
富士通ホスト帳票を扱う場合、ゴシック体の文字列は明朝体で表示・印刷されます。
FORMでオーバレイパターングループとして作成したグループオーバレイは扱えません。
オーバレイ文字については、JIS2004を扱うことはできません。
扱う帳票によって、以下のオーバレイを利用できます。
扱う帳票 | KOL1 | KOL2 (注2) | KOL5 | KOL6 |
---|---|---|---|---|
富士通ホスト帳票 | ○ (注1) | △ (注3) | ○ (注4) | ○ (注4、5) |
NetCOBOL/MeFt帳票 | × | ○ | ○ (注6) | ○ |
List Creator帳票 | × | ○ | × | ○ |
○:サポート
△:条件付きでサポート
×:未サポート
Solaris版の場合、OPR用を除きます。
Windows版において、ASP版ListWORKSとの連携時、またはASPの資源の移行時のみ使用できます。
ゴシック体の文字列は明朝体で表示・印刷されます。
リモート印刷で「VSPシリーズにホスト帳票を印刷する」にチェックした場合、ベクトルオーバレイは利用できません。ドットオーバレイ(KOL1)を利用してください。
Windows版/Solaris版V8以前およびLinux版V9のList Worksクライアントでは、利用できません。
必ずFORMのFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL5)を使用してください。ADJUSTで作成したベクトルオーバレイ(KOL5)を使用する場合は、FORMのFORMツールで開き、上書き保存してから使用してください。
注意
ベクトルオーバレイ内の文字列にJEF 拡張漢字、外字、旧字体のいずれかを使用している場合は、そのままではクライアント側で表示/印刷されません。
以下のいずれかの方法で、オーバレイを表示/印刷してください。
JEF 拡張漢字、外字、旧字体に相当する文字フォントをクライアントに配付
ドットオーバレイ(KOL1)に変更
JEF拡張漢字、外字、旧字体に相当する文字フォントをList Worksクライアントに配付して表示/印刷する場合は、以下の製品の両方が必要です。
JEF拡張漢字サポート
Charset Manager
文字フォントの配付方法については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
Windows版では、オーバレイ名に拡張子を付けたファイル名として管理していますが、Windowsの予約語はファイル名として使用することができません。
このため、以下のWindows予約語を、オーバレイ名として使用することはできません。
CON, PRN, AUX, NUL, COM1, COM2, COM3, COM4, COM5, COM6, COM7, COM8, COM9, LPT1, LPT2, LPT3, LPT4, LPT5, LPT6, LPT7, LPT8, LPT9
ポイント
富士通ホスト帳票の場合、ベクトルオーバレイ(KOL5)を使用することをお勧めします。
ベクトルオーバレイは、ドットオーバレイと比べて以下の特長があります。
表示/印刷が鮮明になる
データ量が少ないため、クライアントで帳票を表示するまでの時間が短い
(例 ドットオーバレイ:100KB → ベクトルオーバレイ:10KB)
なお、ベクトルオーバレイ内の文字列にJEF 拡張漢字、外字、旧字体が含まれている場合は、以下のいずれかの対応が必要です。
JEF 拡張漢字、外字、旧字体をCharset Manager を用いて各クライアントに“外字”として登録しておく必要があります。
ドットオーバレイ(KOL1)を使用してください。
上記のいずれかの対応を行わない場合は、JEF 拡張漢字、外字、旧字体の文字が正しく表示されません。
富士通ホスト帳票について、既存のままではオーバレイが扱えない場合や、ドットオーバレイをベクトルオーバレイに変更して使用したい場合があります。
このとき、以下のようにオーバレイの種類を変更して、オーバレイを作成すると、使用することができます。
OPR用のオーバレイ → CLP用のオーバレイ
KOL1 → KOL5
KOL5 → KOL1
オーバレイ制御文のオーバレイの種類を指定するオプションを変更して、ADJUSTで再コンパイルすることで、オーバレイの種類を変更することができます。
詳細については、MSPまたはXSPの“ADJUSTのマニュアル”を参照してください。 |
オーバレイのファイル