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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

2.3 クライアントポリシーを設定する

Systemwalker Desktop Patrolの各機能の動作を所定のルールで記述した情報の集まりをポリシーと呼びます。ポリシーには以下の種類があります。

DS単位のポリシー運用

上位サーバの配下に配置されたCTを1つの管理単位とし、この管理単位ごとにクライアントポリシーの適用を行う運用です。

クライアントポリシーの設定を分けたい場合には、管理単位ごとにDSを導入します。

CTと上位サーバのネットワーク的なつながりで管理単位を構成するため、ネットワークの転送速度や通信負荷を考慮したポリシーの運用が行えます。また新しいCTが上位サーバに接続した時点で自動的にDS単位のポリシー運用に参加するため管理者の日常の運用が容易になります。

ポリシーグループ単位の運用

論理的なグループを作成し、そのグループ単位にクライアントポリシーの適用を行う運用です。ポリシーの設定を分けたい場合は、管理者がポリシーグループを作成し各CTをそのグループに登録します。

物理的なネットワーク構成にとらわれずに自由にグループを定義し、上位サーバをまたいだ任意のポリシーを管理することが可能です。

なお、ポリシーグループに所属しないCT、およびV13.0.0より前のバージョンのCTがインストールされているCTは、DS単位のポリシーに従って動作します。

DS単位のポリシー運用およびポリシーグループ単位の運用を下図に示します。

設定方法

CTは、DS単位のポリシーまたはポリシーグループのどちらか一方に従って動作します。

CTの初期状態では、“デフォルトグループ”に自動的に所属しています。“デフォルトグループ”に所属するCTは、DS単位のポリシー運用に準拠した動作になります(初期状態では上位サーバのDS単位に設定されたクライアントポリシーに従って動作します。)

ポリシーグループに所属できるCTは、インベントリ収集によりCSに自動登録されたCTが対象です。なお、Systemwalker Desktop Patrolの導入段階やネットワークの接続前などで、まだCSに登録されていないCTについては、以下の方法であらかじめポリシーグループに所属させておくことができます。

新たなポリシーグループを作成しCTをデフォルトグループからの所属を変更させると、そのCTは所属するポリシーグループに設定されたクライアントポリシーに従って動作します。

DS単位運用とポリシーグループ単位運用を併用することで、“一般のCTにはセキュリティパッチを自動適用するがサーバCTには自動適用を行わない”、などのきめ細やかな運用が行えます。


ポリシーグループの設定手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [ポリシーグループ管理]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    この画面での、各項目の意味は以下のとおりです。

    項目

    説明

    [削除]チェックボックス

    本チェックボックスをチェックし、[削除]ボタンをクリックするとグループが削除されます。

    グループ種別がCS/DSの場合は削除できません。

    グループを削除した場合、グループに所属していたPCはそれぞれの接続先サーバの設定に従って動作します。

    [グループ名]

    CS名、DS名、またはユーザーが作成したグループ名が表示されます。

    リンクをクリックすると、グループ情報の変更やグループ内のPCを変更できます。

    [基本動作]

    グループに使用されている基本動作設定名が表示されます。

    [パッチ適用]

    グループに使用されているパッチ適用設定名が表示されます。

    [省電力]

    グループに使用されている省電力設定名が表示されます。

    [セキュリティ]

    グループに使用されているセキュリティ設定名が表示されます。

    [PC台数]

    グループに所属しているPC台数が表示されます。

    動作設定用グループ以外の場合は表示されません。

    [グループ種別]

    グループの種別を表示します。

    • CS

      CSに接続するCT用のグループです。

    • DS

      DSに接続するCT用のグループです。

    • ポリシーグループ

      接続先サーバには関係なく特定のPCを指定したポリシーグループです。

    • コマンドモードCT

      コマンドモードCT用のグループです。

    [作成部門]

    ポリシーグループを作成した部門が表示されます。

    システム管理者でログインした場合はすべてのポリシーグループが表示されます。部門管理者でログインした場合は自部門で作成されたポリシーグループのみが表示されます。

    [更新日時]

    ポリシーグループ、および各設定を更新した日時が表示されます。

    グループ種別がCS/DSの場合、PC増減に関して日時は更新されません。

  3. 以下のボタンをクリックし、ポリシーを操作します。

    ボタン名

    説明

    [各種ポリシーのカスタマイズ]ボタン

    それぞれの設定内容をカスタマイズします。

    [追加]ボタン

    各種設定を用いた1つのグループを作成します。

    [削除]ボタン

    ポリシーグループを削除します。

ポリシーが反映されるタイミング

以下の画面で設定したタイミングでCTにポリシーが反映されます。

  • メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]-[各種ポリシーのカスタマイズ]ボタン-[基本動作ポリシー]タブ-[ポリシー名]プルダウンメニュー-[共通設定]タブの[ポリシーを確認する間隔]

[ポリシーを確認する間隔]で設定した時間内で乱数を使用して分散を行ってから、上位サーバへの確認を行います。

更新されたクライアントポリシーがあった場合、クライアントポリシーの受信を行い、CTに反映されます。