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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編
FUJITSU Software

5.1.9 SNMPトラップ転送プログラムを使用する場合

他製品でSNMPトラップを受信する場合は、SNMPトラップ転送プログラムを導入してください。

導入手順については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“運用管理サーバの環境構築”に記載されている“SNMPトラップ転送プログラムを利用する場合の環境設定”を参照してください。

注意事項

SNMPトラップ転送プログラム起動後に、Microsoft Failover Cluster(MSFC)によってシステム上に不定のリンクローカルIPアドレスが追加されているため、SNMPトラップ転送プログラムでそのリンクローカルIPアドレスを認識できません。そのため、トラップ転送機能が動作せず、監視イベントが通知されません。

対処方法

SNMPトラップ転送プログラムの再起動が必要です。

以下の例で、SNMPトラップ転送プログラムの再起動を自動化する方法を説明します。

例)

MSFCの場合、Cluster Serviceが起動しても、クラスタで使用する不定のリンクローカルIPアドレスがすぐには設定されません。そのため、リンクローカルIPアドレスが、割り振られた時点でトラップ転送を再起動するように、以下の操作をプライマリノードとセカンダリノードの両方で実施します。

  1. トラップ転送プログラムを再起動するためのバッチを作成します。

    以下の内容のbatファイル(MpSttrRestart.bat)を任意の場所に作成します。

    リンクローカルIPアドレスは一例です。また、この例では、Centric ManagerのインストールフォルダをDドライブとしています。環境に合わせて変更してください。

    @echo off
    
    :LOOP
      ipconfig /all | find /c "169.254." > D:\mpsttrlinklocal
      for /f "usebackq tokens=*" %%i IN (D:\mpsttrlinklocal) DO SET NUM=%%i
      if %NUM% equ 1 (
        D:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\bin\MpSttrCtrl.exe stop
        D:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\bin\MpSttrCtrl.exe start
        del D:\mpsttrlinklocal
        exit /b 0
      ) else (
        timeout /T 5
      )
    goto LOOP
  2. 1.で作成したbatファイルをタスクスケジューラに登録します。

    1. コントロールパネルからタスクスケジューラを起動します。

    2. タスクスケジューラライブラリを選択し、[タスクの作成]を選択します。

    3. [タスク作成]で、以下を設定します。

      タブ名

      設定内容

      [全般]タブ

      • 名前
        MpSttrRestart

      • セキュリティオプション

        • [ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択

        • [最上位の特権で実行する]をチェック

      [トリガー]タブ

      • [新規]ボタンをクリックし、新しいトリガーを追加します。

      • 以下の設定を行い[OK]ボタンをクリックします。

        • [タスクの開始]で[スタートアップ時]を選択(注)

        • [詳細設定]の[遅延時間を指定する]で「30 秒間」を指定

      [操作]タブ

      • [新規]ボタンをクリックし、新しい操作を追加します。

      • 以下の設定を行い[OK]ボタンをクリックします。

        • [操作]で[プログラムの開始]を選択

        • [プログラム/スクリプト]に1.で作成したbatファイル(MpSttrRestart.bat)を登録

      注)
      システム起動後にクラスタサービスを再起動した場合は、再度リンクローカルIPアドレスが割り振られるため、SNMPトラップ転送機能は動作しません。

    4. [OK]ボタンをクリックし、タスクの作成を完了します。

    5. タスクスケジューラからアカウント情報の入力を求められるので、batを実行するアカウント(Administrator)を入力します。

  3. システムを再起動します。