全体監視サーバ、二重化運用管理サーバ、およびシステム監視のAPIで、負荷などが原因により処理遅延が発生した場合に、処理しきれないメッセージを自動で破棄する機能があります。この機能に関して、以下の非互換があります。
破棄されたメッセージ数が通知されません。
破棄されたメッセージ数が、以下のメッセージで通知されます。
全体監視サーバ、または二重化運用管理サーバの場合
イベントログまたはシスログに以下のメッセージが通知されます。
MpFwEmsmc: [%1]: WARNING: 10001012: The message to be notified from the operation management server was discarded (number of the data=%2). |
%1:プロセスID
%2: 被監視運用管理サーバ、または運用管理サーバ二重化システム(連携型)の運用管理サーバから通知されたメッセージで破棄した件数
Systemwalkerコンソールに以下のポップアップメッセージが通知されます。
被監視運用管理サーバからの送信メッセージを破棄しました。(データ数=%1) |
%1: 被監視運用管理サーバ、または運用管理サーバ二重化システム(連携型)の運用管理サーバから通知されたメッセージで破棄した件数
システム監視のAPIの場合
イベントログまたはシスログに以下のメッセージが通知されます。
MpFwsas: [%1]: WARNING: 20020: The message to be notified from API was discarded (API=%2, API handle=%3, number of the data=%4). |
%1:プロセスID
%2:API名
%3:APIを識別するためのハンドル値
%4:APIから通知されたメッセージで破棄した件数
Systemwalkerコンソールに以下のポップアップメッセージが通知されます。
API取得メッセージを破棄しました。(API=%1, APIハンドル=%2, データ数=%3) |
%1:API名
%2:APIを識別するためのハンドル値
%3:APIから通知されたメッセージで破棄した件数
以下の設定における、一次接続要求の回数のデフォルト値が変更されています。
監視ポリシーにおけるイベント監視の動作環境
ローカル設定における通信環境定義
サーバ間連携
一次接続要求の回数のデフォルト値は3です。
一次接続要求の回数のデフォルト値は30です。
全体監視サーバと被監視運用管理サーバ間の接続、または二重化運用管理サーバ間の接続のリトライ機能に関して、以下のメッセージが出力されるまでの時間が変更されています。
【Windows版】
MpFwsas[%1]: 10021: Mpsas_AllDeal_main: It failed in the secondary connection for the event relay with %2 Re-connection is started. : ErrorNo=%3 |
【Solaris/Linux版】
MpFwsas: [%1]: WARNING: 10021: Mpsas_AllDeal_main: It failed in the secondary connection for the event relay with %2. Re-connection is started. : ErrorNo=%3 |
%1: プロセス番号
%2: 接続に失敗したホスト名
%3: エラー番号
接続できずに11分30秒経過した場合に、上記のメッセージが出力されます。
接続できずに25分経過した場合に、上記のメッセージが出力されます。
以下の条件のすべてを満たすメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視した場合、メッセージの形式が、Red Hat Enterprise Linux 6以前とRed Hat Enterprise Linux 7以降で異なります。
log4j(注)を利用してシステムログに出力されるメッセージである
メッセージにコロン「:」を含む
最初のコロン「:」のあとに半角空白がない
最初のコロン「:」のあとに半角空白が入りません。
例)
XXXX:Message
最初のコロン「:」のあとに半角空白が入ります。
例)
XXXX:△Message
(△は半角空白)
Red Hat Enterprise Linux 6以前とRed Hat Enterprise Linux 7以降のOSの混在環境を監視する場合、以下の条件のすべてを満たすメッセージについては、最初のコロン「:」のあとに半角空白がある場合とない場合のどちらにも一致するようにイベント監視の条件定義を定義してください。
log4j(注)を利用してシステムログに出力されるメッセージである
メッセージにコロン「:」を含む
最初のコロン「:」のあとに半角空白がない
[定義例]
監視対象メッセージ
UX:XXXX:△ERROR:△Message
(△は半角空白)
UX:△XXXX:△ERROR:△Message
(△は半角空白)
例1) エラー種別、ラベル、テキストに分割しない場合
メッセージテキストに以下を指定
XXXX:△ERROR:△Message
(△は半角空白)
例2) エラー種別、ラベル、テキストに分割する場合
ラベルに以下を指定
XXXX
メッセージテキストに以下を指定
Message
注) log4jは、javaのメッセージを出力するライブラリの1つです。