逐次差分反映先のSymfoware/RDBの環境を作成します。
データベースの定義
rdbddlexコマンドを実行し、以下を定義します。
データベース定義
データベーススペース定義
スキーマ定義
表定義
DSO定義
DSI定義
すでに反映先データベースが定義されている場合は、rdbprtコマンドを実行し、Symfoware/RDB上に反映先データベースが作成されていることを確認してください。
rdbddlexコマンド、rdbprtコマンドの詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
データベースにアクセスするユーザや必要な権限については、"7.3.4 lxrtmdbコマンド"を参照してください。
環境変数については"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。
入力データと表の対応について、"8.3.1 INTABLE定義文"および"A.1.2 ジャーナル定義の対応表"を参照してください。
クライアント用の動作環境ファイルに以下の設定をしてください。クライアント用の動作環境ファイルは、環境変数SQLRTENVに指定します。環境変数については、"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。クライアント用の動作環境ファイルの詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
"MAX_SQL"に以下の値を指定してください。指定値が小さい、または指定されていない場合、RT14012メッセージとともにSymfoware/RDBのメッセージを出力して、逐次差分反映機能が異常終了することがあります。
"すべてのDBサービス定義における格納グループに属するDBサービス数の最大値 × 3"以上 |
"OPL_BUFFER_SIZE"に"10240"を指定してください。
指定値が小さい場合、逐次差分反映の性能が劣化することがあります。
"WAIT_TIME"を指定してください。データベースの占有待ち時間が指定値を超えた場合、逐次差分反映のデータベースのトランザクションをリトライします。
逐次差分反映では、"10"(秒)を推奨します。
指定値が"0"、または未指定の場合、データベースを占有するまで待ちます。
MAX_SQL = (3072) |
リモートデータベース環境
リモートデータベース環境については、"第7部 リモートデータベース環境における運用"を参照してください。
注意事項
格納側列として指定したすべての列が主キーの場合、逐次差分反映機能は使用できません。
DSO定義にてデータ構造にOBJECT型を使用する場合、逐次差分反映機能は使用できません。
データベースを占有待ちしている状態では、lxrtmdbコマンドで逐次差分反映を終了できません。
この状態で、lxrtmdbコマンドを投入した場合、コマンドは受け付けられますが、データベースの占有、または動作環境ファイルの"WAIT_TIME"の指定値を超えるまで逐次差分反映は終了しません。
Symfoware Serverにおいて、1つのトランザクションで使用可能な時間の設定が短い場合、逐次差分反映機能が異常終了することがあります。逐次差分反映では、無制限の設定を推奨します。
1つのトランザクションで使用可能な時間の設定については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。