NETSTAGE/FICは、富士通メインフレーム上のFNA資産を変更することなく、ネットワークのIP化を実現するソフトウェア製品です。NETSTAGE/FICはFNAonTCP/IP通信端末およびTN通信端末と富士通メインフレーム、対外センタと富士通メインフレーム、全銀TCP/IPシステムと富士通メインフレームが通信するためのパススルー通信機能を提供します。
パススルー通信の形態には、以下の三つの形態があります。
FNA-ACパススルー通信
FNAonTCP/IP通信端末およびTN通信端末と富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションとの通信
対外センタパススルー通信
対外センタ(CAFIS、ANSER、全銀、統合ATM)と富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションとの通信
全銀TCP/IPパススルー通信
全銀TCP/IPシステムと富士通メインフレームで動作するCORDEXとの通信
図1.1 パススルー通信のイメージ
NETSTAGE/FICは、以下の機能を提供します。
NETSTAGE/FIC 基本機能
本製品を導入することにより、富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションとFNAonTCP/IP通信端末およびTN通信端末でFNA-ACパススルー通信を行うことができます。
NETSTAGE/FIC LOGONサービスカストマイズオプション
本オプションを導入することにより、FNAonTCP/IP通信端末およびTN通信端末で利用するLOGONコマンドやログオン勧誘メッセージをユーザ任意の形式にカストマイズすることができます。
本オプションは、FNA-ACパススルー通信を行う場合にのみ有効となります。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 LOGONサービスカストマイズオプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションとCAFISセンタでCAFIS-TCP/IP接続仕様に従った対外センタパススルー通信を行うことができます。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 CAFIS接続オプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションとANSERセンタでANSER-TCP/IP接続仕様に従った対外センタパススルー通信を行うことができます。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 ANSER接続オプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、全銀RC(中継コンピュータ)を経由して、富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションと全銀センタで全銀TCP/IP接続仕様に従った対外センタパススルー通信を行うことができます。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 全銀RC接続オプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、FNAonTCP/IP通信およびTN通信において、サーバ負荷分散装置を経由した複数の富士通メインフレームへのFNAセションの振分けを行うことができます。
本オプションは、FNA-ACパススルー通信を行う場合にのみ有効となります。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 セション振分けオプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、富士通メインフレームで動作する業務アプリケーションと統合ATMセンタで統合ATMセンタが定めるNCS-UDP接続仕様に従った対外センタパススルー通信を行うことができます。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 統合ATM接続オプション編”を参照してください。
本オプションを導入することにより、富士通メインフレームで動作するCORDEXと接続先システムで全国銀行協会が規定した全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順)(以降、全銀TCP/IP手順)に従った全銀TCP/IPパススルー通信を行うことができます。
詳細は、“NETSTAGE/FIC説明書 全銀TCP/IPオプション編”を参照してください。
図1.2 オプション製品と通信機能の関係
NETSTAGE/FICと富士通メインフレームを接続するためには、富士通メインフレーム上に以下の製品が必要です。
VTAM-G
VTAM-G TISP
NETSTAGE/OC