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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

14.10.3 HTTPサービスの定義項目

HTTPサービスの定義項目は、Java EE 7では以下の3つの定義項目に分割されました。

プロパティ

Java EE 5

Java EE 7

備考

省略値

範囲

省略値

範囲

HTTPアクセスログの形式

%client.name% %client.id% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length% %headers.host% %cookies.JSESSIONID% %time-taken% %thread.id% %thread.name% %webserver.name%

1~512文字の任意の文字列

%client.name% %client.id% %auth-user-name% %datetime% %request% %status% %response.length% %headers.host% %cookies.JSESSIONID% %time-taken% %thread.id% %thread.name% %webserver.name%

1~512文字の任意の文字列

HTTPアクセスログのローテーションのタイプ

logsize

・logsize
・time

logsize

・logsize
・time
・interval

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 7で「interval(起動時点より1日間隔)が追加されています。

HTTPアクセスログのログサイズ

1

1~512(MByte)

1

1~512(MByte)

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

HTTPアクセスログのログ収集時間

0

0~23(時)

0

0~23(時)

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

HTTPアクセスログの世代数

5

1~999

5

1~999

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

HTTPリスナー名

・HTTPリスナーの場合:default

・運用管理用HTTPリスナーの場合:admin-listener

-

・HTTPリスナーの場合:http-listener-1

・HTTPSリスナーの場合:http-listener-2

・運用管理用HTTPリスナーの場合:admin-listener

-

・Java EE 7ではデフォルトで複数のHTTPリスナーが用意されているため、リスナー名が異なります。

・Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になるため、Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

ネットワークアドレス

0.0.0.0

文字列

0.0.0.0

文字列

Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になるため、Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

リスナーポート(Java EE 5)
ポート番号(Java EE 7)

・IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス:
システムプロパティHTTP_LISTENER_PORT(自動採番)

・Interstage Java EE DASサービス:
-運用管理用HTTPリスナーのポート:12001
-HTTPリスナーのポート:28080

・IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス:
1~65535(注)

・Interstage Java EE DASサービス
-運用管理用HTTPリスナーのポート:1~65535
-HTTPリスナーのポート:1~65535(注)
注)
Webサーバを経由する場合は5001~65535

・IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス
-HTTPリスナー:システムプロパティHTTP_LISTENER_PORT(自動採番)
-HTTPSリスナー:システムプロパティHTTP_SSL_LISTENER_PORT(自動採番)
-運用管理用HTTPリスナー:システムプロパティASADMIN_LISTENER_PORT(自動採番)

・Interstage Java EE 7 DASサービス
-HTTPリスナー:28484
-HTTPSリスナー:28585
-運用管理用HTTPリスナー:12021

1~65535

・Java EE 7ではデフォルトで複数のHTTPリスナーが用意されているため、それぞれでポート番号が設定されます。

・Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になるため、Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

ブロック化

false

・true
・false

-

-

Java EE 7では設定不要です。

アクセプタースレッド

1

1~2147483647

-

-

Java EE 7では設定不要です。

セキュリティ(Java EE 5)
HTTPリスナーのセキュリティ(Java EE 7)

・運用管理用HTTPリスナーのセキュリティ:true(インストール時やijinitコマンドfalseに変更可能)

・HTTPリスナーのセキュリティ:false

・true
・false

・運用管理用HTTPリスナーのセキュリティ:true

・HTTPリスナー(http-listener-1)の場合:false

・HTTPSリスナー(http-listener-2)の場合:true

・true
・false

・Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になるため、Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 7では、HTTP用とHTTPS用のリスナーがデフォルトで用意されています。

・Java EE 7では、運用管理用HTTPリスナーは常にHTTPSでアクセスします。

X-Powered-By ヘッダーフィールド

false

・true
・false

false

・true
・false

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

リスナー(Java EE 5)
HTTPリスナーの有効化(Java EE 7)

true

・true
・false

true

・true
・false

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

証明書のニックネーム

-(s1as)

文字列

s1as

文字列

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

SSL2

false

・true
・false

-

-

SSL2は脆弱性の問題があるため、Java EE 7ではサポートしていません。

SSL2の暗号方式

-

・rc4
・rc4export
・rc2
・rc2export
・idea
・des
・desede3

-

-

SSL2は脆弱性の問題があるため、Java EE 7ではサポートしていません。

SSL3(Java EE 5)
SSL3.0有効化(Java EE 7)

true

・true
・false

-

-

SSL3は脆弱性の問題があるため、Java EE 7ではサポートしていません。

SSL3/TLSの暗号方式(Java EE 5)
暗号化方式群(Java EE 7)

-

JDK5またはJDK6で使用可能な暗号化方式

-

JDK8で使用可能な暗号化方式

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・設定範囲は、SSL/TLSのバージョンおよび、JDKのバージョンに依存します。

TLS(Java EE 5)
TLS1.0有効化(Java EE 7)

true

・true
・false

true

・true
・false

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

TLS1.1有効化(Java EE 7)

-

-

true

・true
・false

Java EE 5ではTLS1.1は使用できませんでした。Java EE 7ではTLS1.1はデフォルトで有効です。

TLS1.2有効化(Java EE 7)

-

-

true

・true
・false

Java EE 5ではTLS1.2は使用できませんでした。Java EE 7ではTLS1.2はデフォルトで有効です。

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

UTF-8

「SJIS」、「EUC_JP」など、Javaでサポートされているエンコーディング

UTF-8

「SJIS」、「EUC_JP」など、Javaでサポートされているエンコーディング

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5ではプロパティ:uriEncodingで指定しますが、Java EE 7では該当の定義項目が存在します。

タイムアウト時間(Java EE 5)
受信タイムアウト(Java EE 7)

30000

1~2147483647(ミリ秒)

60000

1~2147483647(ミリ秒)

・Java EE 5は設定値で2回リトライするため、タイムアウト値の1/2の値を設定する必要がありましたが、Java EE 7ではリトライは行わないため、タイムアウト値を直接設定する必要があります。

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5はプロパティ:connectionUploadTimeoutで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

POSTリクエストの最大サイズ

2097152

1~2147483647(Byte)

2097152

1~2147483647(Byte)

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5はプロパティ:maxPostSizeで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

HTTPリクエストパラメータ数の最大値

10000

-2147483648~2147483647

10000

-1~2147483647

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5はプロパティ:maxParameterCountで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

・範囲に差異がありますが、負数を設定した場合の動作は同じです(無制限)。

Webコンテナへアクセスする運用形態

nocheck

・direct
・webserver
・nocheck

direct

・direct
・webserver
・nocheck

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5はプロパティ: requestCheckで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

・省略値の差異がありますが、通常はIJServerクラスタに自動設定(webserver/direct)されます。

仮想サーバ名

・server(HTTPリスナー用)
・__asadmin(運用管理用HTTPリスナー用)

-

・server(HTTPリスナー、HTTPSリスナー用)
・__asadmin(運用管理用HTTPリスナー用)

-

設定/変更はできません。

要求を受け付けるクライアントのアドレス(Java EE 5)
要求を受け付けるIPアドレス(Java EE 7)

-

IPアドレス(正規表現)

-

IPアドレス(正規表現)

プロパティ:allowRemoteAddressで指定します。

HTTPアクセスログのバッファサイズ

10240

1~2147483647(Byte)

10240

10240~2147483647(Byte)

・プロパティ:accessLogBufferSizeで指定します。

・Java EE 5とJava EE 7で範囲が異なります。

スレッド数(Java EE 5)
最大プールサイズ(Java EE 7)

64

2~2048
(初期スレッド数以上)

64

1~2147483647
(最小プールサイズ以上)

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はスレッドプールの定義項目になります。

・Java EE 7では範囲が拡大していますが、同時に処理するリクエスト数を見積もり、適切な値を設定してください。

初期スレッド数(Java EE 5)
最小プールサイズ(Java EE 7)

16

2~2048
(スレッド数以下)

16

1~2147483647
(最大プールサイズ以下)

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はスレッドプールの定義項目になります。

・Java EE 7では範囲が拡大していますが、同時に処理するリクエスト数を見積もり、適切な値を設定してください。

スレッドの増分

16

2~2048

-

-

Java EE 7では、スレッド数は最大プールサイズまで1つずつ増加するため、対応する定義項目がありません。

キープアライブのタイムアウト(Java EE 5)
HTTP接続のタイムアウト(Java EE 7)

15

10~2147483647

15

10~2147483647

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

キューサイズ

200

1~2147483647

200

1~2147483647

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はスレッドプールの定義項目になります。

最大保留カウント(Java EE 5)
最大接続数(Java EE 7)

200

1~2147483647

200

1~2147483647

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

受信バッファーサイズ

49152

1~2147483647

49152

1~2147483647

Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

HTTPプロトコルのバージョン

HTTP/1.1

文字列

-

-

設定の必要がないため、Java EE 7では未サポートです。(HTTP/1.1として動作)

SSL

true

・true
・false

-

-

Java EE 7では、ネットワーク設定の定義項目でTLS1.0/TLS1.1/TLS1.2の各プロトコルの有効、無効を変更することができます。

1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

0

-1~2147483647

0

-1~2147483647

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なっており、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目になります。

・Java EE 5はプロパティ: maxKeepAliveRequestsで指定しますが、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目に該当の定義項目が存在します。

アクセスログ(Java EE 5)
アクセスログの有効化(Java EE 7)

true

・true
・false

true

・true
・false

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 5はプロパティ: accessLoggingEnabledで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

トレースログ(Java EE 5)
トレースログの有効化(Java EE 7)

true

・true
・false

true

・true
・false

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 5はプロパティ: ISJEELogHttpTraceEnableで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

トレースログのログサイズ

10

1~2000(MByte)

10

1~2000(MByte)

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 5はプロパティ: ISJEELogHttpTraceRotationsizeで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

トレースログの世代数

10

1~999

10

1~999

・Java EE 5とJava EE 7とで定義項目名が異なります。

・Java EE 5はプロパティ: ISJEELogHttpTraceRotationcountで指定しますが、Java EE 7は該当の定義項目が存在します。

TRACEメソッドの動作

false

・true
・false

-

-

Java EE 7はデフォルト無効となっており、基本的に設定を変更する必要はありません。

HTTPアクセスログのログ出力ディレクトリ

-

-

${com.sun.aas.instanceRoot}/logs/access

文字列

Java EE 5では、ロガーの定義項目のログ出力ディレクトリで複数のログのログ出力ディレクトリを指定していました。

Java EE 7では、ログの種別に応じてログ出力ディレクトリを指定します。

HTTPトレースログのログ出力ディレクトリ

-

-

${com.sun.aas.instanceRoot}/logs/http

文字列

Java EE 5では、ロガーの定義項目のログ出力ディレクトリで複数のログのログ出力ディレクトリを指定していました。

Java EE 7では、ログの種別に応じてログ出力ディレクトリを指定します。

リモートホストにおけるDNS逆引きの有効化

false

-

false

・true
・false

・DNS逆引きを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

・Java EE 5では常に無効で変更はできませんが、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目で有効・無効を設定できるようになります。

ローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化

false

-

true

・true
・false

・DNS逆引きを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

・Java EE 5では常に無効で設定変更はできませんが、Java EE 7はネットワーク設定の定義項目で有効・無効を設定できるようになります。

リクエストヘッダ数の上限値

-

-

100

1 ~ 2147483647

Java EE 5では該当の機能はなく無制限になります。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。

レスポンスヘッダ数の上限値

-

-

100

1 ~ 2147483647

Java EE 5では該当の機能はなく無制限になります。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。

クライアント認証

-

-

空文字
(クライアント認証しない)

・空文字
・want
・need

・クライアント認証の動作を指定します。

・Java EE 5では該当の機能は提供されていません。(常に空文字になります)
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。

リスナーのプロトコル

-

-

・HTTPリスナーの場合:http-listener-1
・HTTPSリスナーの場合:http-listener-2

-

・リスナーが参照するプロトコル名です。

・Java EE 5では該当の機能はありません。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。設定/変更はできません。

リスナーのスレッドプール

-

-

HTTPリスナー/HTTPSリスナーの場合:http-thread-pool

-

・リスナーが参照するスレッドプール名です。

・Java EE 5では該当の機能はありません。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。設定/変更はできません。

リスナーのトランスポート

-

-

tcp

-

・リスナーが参照するトランスポート名です。

・Java EE 5では該当の機能はありません。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。設定/変更はできません。

トランスポート名

-

-

tcp

-

・トランスポート名です。

・Java EE 5では該当の機能はありません。
Java EE 7はネットワーク設定の定義項目にあります。設定/変更はできません。

送信タイムアウト

30000

1~2147483647(ミリ秒)

30000

1~2147483647(ミリ秒)

・Java EE 5では、JVMオプション-Dcom.sun.enterprise.web.connector.grizzly.writeTimeout=設定値で設定します。Java EE 7ではネットワーク設定の定義項目にあります。

・Java EE 5は設定値で3回リトライするため、タイムアウト値の1/3の値を設定する必要がありましたが、Java EE 7ではリトライは行わないため、タイムアウト値を直接設定する必要があります。