Java EE 5機能とJava EE 7機能の「セッションリカバリ」の移行時のポイントを説明します。
ユーザアプリケーションの設定
セッションリカバリを使用したユーザアプリケーションを移行する場合、以下の違いがあります。
Java EE 5定義名 | Java EE 5定義方法 | Java EE 7定義名 | Java EE 7定義方法 | 説明 |
---|---|---|---|---|
Webアプリケーション内のセッションを管理するセッションマネージャの定義 | Interstage Web application deployment descriptor (sun-web.xml)ファイルのsession-manager タグのpersistence-type属性 | Webアプリケーション内のセッションを管理するセッションマネージャの定義 | Interstage Web application deployment descriptor (glassfish-web.xml)ファイルのsession-manager タグのpersistence-type属性 | セッションリカバリ機能を使用するときに指定する必要があります。 |
Interstage deployment descriptorの移行時のポイントについては、「14.2.4 Interstage deployment descriptorについて」を参照してください。
Webアプリケーションの移行時のポイントについては、「14.2.9 Webアプリケーションについて」を参照してください。
機能の違い
Java EE 5機能とJava EE 7機能で以下の違いがあります。
■クラスタサービス機能
Java EE 5定義名 | Java EE 5定義方法 | Java EE 7定義名 | Java EE 7定義方法 | 説明 |
---|---|---|---|---|
永続化ファイルの保存先(共用ディスクに指定) | Interstage Java EE管理コンソールの 以下を指定します。 定義名: | - | - | Java EE 7では、セッションリカバリはクラスタサービス機能に対応しません。 |
asadmin create-jvm-optionsサブコマンド |
上記の機能以外については、大きな違いはありません。以下に比較表を記載します。
■Session Registry Serverの設定
Java EE 5機能 | Java EE 7機能 | ||
---|---|---|---|
Session Registry Server用のIJServerクラスタの作成 | Session Registry Server用のIJServerクラスタの作成 | ||
Session Registry Serverの配備 | Session Registry Serverの配備 | ||
Session Registry Serverの環境設定 | 保存するセッション数の制限 | Session Registry Serverの環境設定 | 保存するセッション数の制限 |
期限切れセッションの監視間隔 | 期限切れセッションの監視間隔 | ||
セッションの永続化 | セッションの永続化 | ||
セッションの永続化ファイルの保存先 | セッションの永続化ファイルの保存先 | ||
セッションを永続化する間隔 | セッションを永続化する間隔 | ||
最新セッション取得待ち時間 | 最新セッション取得待ち時間 |
■Session Registry Clientの設定
Java EE 5機能 | Java EE 7機能 |
---|---|
制御用HTTPリスナーのポート番号 | 制御用HTTPリスナーのポート番号 |
制御用仮想サーバーが要求を受け付けるクライアントのアドレス | 制御用仮想サーバーが要求を受け付けるクライアントのアドレス |
セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス |
セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート |
バックアップの契機 | バックアップの契機 |
バックアップの間隔 | バックアップの間隔 |
Session Registry Serverからの応答待ち時間 | Session Registry Serverからの応答待ち時間 |
セッションを使用しないURLの末尾 | セッションを使用しないURLの末尾 |