高信頼性システムは、業務運用中のサーバに対して、同様の環境を備えたサーバを待機として準備し、業務運用中のサーバが故障時に待機していたサーバで業務を引き継ぎます。これにより、業務全体を停止させることなく運用を継続できます。このような機能をクラスタサービス機能といいます。
クラスタサービス機能は、下記のクラスタシステム上で動作します。
Microsoft Corporationのクラスタシステムとして使用されているWindows Server(R)のフェールオーバー クラスタリング(WSFC)
富士通のクラスタシステムであるPRIMECLUSTER
クラスタサービス機能を活用するためには、上記に対する知識が必要となります。詳細はクラスタシステムのマニュアルを参照してください。
クラスタ形態
1:1運用待機の形態を提供します(ホットスタンバイは提供しません)。
なお、共有ディスク上での資産共有はできません。そのため、クラスタサービスの切替え時、以下ができません。
運用ノード・待機ノード間の設定の共有
メッセージブローカのメッセージの引継ぎ
トランザクション情報
トランザクションログの引継ぎ
Java EE 7のログの引継ぎ
Stateful Session Bean セッションリカバリの情報
永続サブスクリプションの定義
クラスタ切替え契機
クラスタサービス連携では、以下を契機に運用ノードと待機ノードの切り替えを行います。
ハード障害が発生した場合、および、メッセージブローカがダウンした場合
ハード障害が発生した場合、および、PCMIサービス、メッセージブローカがダウンした場合