サーバーインスタンス起動処理中のIIOP通信受付抑止
本機能を有効とした場合、サーバーインスタンス起動処理中のIIOP通信の受付を抑止できます。
本機能有効時はサーバーインスタンスの起動処理中にIIOPリスナーのポートを開放しません。クライアントでは、IIOP接続の待機時間監視機能に従って接続を再試行します。IIOP接続の待機時間監視機能の最大待ち時間を超過するまでにサーバーインスタンスの起動処理が完了しない場合は、クライアントに以下の例外を内容する例外が通知されます。
org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 201 completed: No
com.fujitsu.interstage.javaee.iiop.port.listendelay
サーバーインスタンス起動処理中のIIOP通信受付抑止の有効(true)/無効(false)を指定します。
「true」を指定した場合、アプリケーションの初期化処理が完了した後にIIOPリスナーのポートを開きます。「false」を指定した場合、アプリケーションの初期化処理の前にIIOPリスナーのポートを開きます。
ポイント
プロパティ値は、大文字、小文字を区別しません。
以下を指定した場合は、「false」が指定されたものとして動作します。
true、false以外の文字列を指定した場合
値を省略した場合
true
false
true
IJServerクラスタのJava VMオプションに設定します。
-Dcom.fujitsu.interstage.javaee.iiop.port.listendelay=設定値
注意
本オプションを有効にする(デフォルト、上記プロパティに「true」を設定する)場合、以下のような構成で運用しないでください。該当するIIOP通信に失敗します。
サーバーインスタンス起動処理中にトランザクションを開始する。かつ、
トランザクション内で他サーバーインスタンスのEJBを呼び出す。
上記構成で運用を行った場合、IIOP接続の待機時間監視機能の「全体待ち時間超過判定値」の設定に従い、サーバーインスタンスの起動に時間がかかります。また、サーバーログにIOP00410201を含むメッセージまたはjava.lang.SecurityExceptionが出力されます。