各種リソースはIJServerクラスタに対して状態を設定できます。状態は下記から選択します。
有効
無効
リソースを任意のIJServerクラスタで利用不可にしたい場合は、状態を無効に指定します。無効に指定したリソースはネーミングサービスに登録されないためアプリケーションから利用できません。
リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。
リソースの状態は、以下の単位に設定できます。
任意のIJServerクラスタ
Interstage Java EE 7 DASサービス
すべてのIJServerクラスタやInterstage Java EE 7 DASサービス
以下にリソースの状態を変更する手順を説明します。リソースは以下の2つの状態が両方とも「有効」の場合のみ利用できます。
リソース自体の状態(有効/無効)
ターゲットのリソースの状態(有効/無効)
asadminコマンドを使用する方法
各種リソース作成コマンドの--enabledオプションを使用します。リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。--enabledオプション、--targetオプションの指定内容と、リソースの状態の関係を以下に示します。
--enabled | --target | 作成したリソースの状態 |
---|---|---|
true | IJServerクラスタ名 | IJServerクラスタのサーバーインスタンスで利用可能(有効)です。リソース自体の状態も有効となります。 |
server、または指定なし | Interstage Java EE 7 DASサービスで利用可能(有効)です。リソース自体の状態も有効となります。 | |
domain | 有効です。 | |
false | IJServerクラスタ名 | IJServerクラスタのサーバーインスタンスで利用不可(無効)です。リソース自体の状態は有効となります。 |
server、または指定なし | Interstage Java EE 7 DASサービスで利用不可(無効)です。リソース自体の状態は有効となります。 | |
domain | 無効です。 |
create-resource-refコマンドによりリソースの参照を作成すると、指定したターゲットからリソースを利用できるようになります。
リソースの参照を作成した時のターゲットの利用可否については、リソース自体の状態と同一となります。例えば、リソースの状態が無効であれば、リソースの参照を作成したターゲットでは初期状態で利用不可(無効)となりますので、必要に応じてリソースの状態を有効に変更してください。
以下の定義項目をsetサブコマンドにより指定します。
リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるserversの定義項目をfalseに指定すると、リソースが指定したターゲットで無効になります。IJServerクラスタの場合、各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更してください。また、リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるclusters定義項目も同じ値に変更することを推奨します。clusters定義項目を同じ値に変更しておくことで、IJServerクラスタにサーバーインスタンスを追加した場合に、追加したサーバーインスタンスのリソースの状態が同じ値に設定されます。
リソース種類に該当する「.enabled」で終わるresourcesの定義項目をfalseに指定すると、リソースがすべてのIJServerクラスタやInterstage Java EE 7 DASサービスで無効になります。
無効に指定したリソースを特定のターゲットで有効にするには該当リソースの「.enabled」で終わるserversの定義項目とresourcesの定義項目を両方true(有効)に指定する必要があります。各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更することを推奨します。
注意
リソース状態の変更後は、該当リソースを利用しているターゲット(IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービス)を再起動してください。