Interstage for GSと連携する場合には、以下に注意してください。
ネーミングサービスのオブジェクトリファレンスの獲得について
Java EEクライアントからInterstage for GSのネーミングサービスのオブジェクトリファレンスを獲得する場合、org.omg.CosNaming.NamingContextHelper.narrow()を使用してください。
org.omg.CosNaming.NamingContextExtHelper.narrow()を使用した場合、以下の例外が通知され、IIOP通信に失敗します。
org.omg.CORBA.BAD_PARAM: vmcid: 0x0 minor code: 0 completed: No
非フラグメントモードの設定について
Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションは、フラグメントによるメッセージの分割には対応していません。
Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションで、通信プロトコルをIOR1.2に指定する場合は、Java EEクライアントでORBの送信データを分割しないように以下のプロパティを設定してください。
定義項目 | 設定内容 |
---|---|
非フラグメントモード | Java VMオプション(システムプロパティ)に以下の値を設定してください。 -Dcom.sun.corba.ee.giop.ORBGIOP12BuffMgr=GROW 最大メッセージ分割サイズの設定値に関わらず、送信データは分割されません。 |
リクエストの形式について
Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションで、通信プロトコルをIOR1.2に指定する場合は、必ずリクエストに引数(inパラメタまたはinoutパラメタ)を設定してください。
引数なしのリクエストを送信した場合、以下の例外が通知され、IIOP通信に失敗します。
org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 208 completed: Maybe