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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.23 ライフサイクルモジュール

ライフサイクルモジュールは、IJServerクラスタの起動・通常停止時のライフサイクルイベント発生時に呼び出されるJavaアプリケーションです。
ライフサイクルモジュールは、IJServerクラスタの起動時に初期化され、ライフサイクルの各フェーズでイベント通知を受け取ります。ライフサイクルモジュールを作成、設定することで、データベースの初期化/回収処理やEJB呼出しなどの処理が行えます。

注意

  • 強制停止時にはライフサイクルモジュールは呼び出されません。

  • ライフサイクルモジュールからJavaMailセッションをlookupすることはできません。ライフサイクルモジュールでJavaMailを使用したい場合は、JavaMailセッションではなくJavaMail APIを直接使用してください。

IJServerクラスタとライフサイクルモジュールの関係

IJServerクラスタ多重時の場合、ライフサイクルモジュールはすべてのVMで実行されます。

ライフサイクルイベント

ライフサイクルイベントは、IJServerクラスタの起動・通常停止処理(ライフサイクル)の状態が変化する時に発生します。IJServerクラスタのライフサイクルイベントとライフサイクルモジュールで実装するhandleメソッドの処理タイミングは以下のとおりです。

起動処理

実行順

イベント

handleEventメソッドの処理タイミング

INIT_EVENT

WebコンテナとEJBコンテナの起動前に処理されます。

STARTUP_EVENT

デプロイされたアプリケーションのロード前、初期化前に処理されます。

READY_EVENT

デプロイされたアプリケーションのロード後、初期化後、ServletやEJBアプリケーションへのアクセス受付開始後に処理されます。

停止処理

実行順

イベント

handleEventメソッドの処理タイミング

SHUTDOWN_EVENT

Webサーバコネクタからのアクセス受付停止後、アプリケーションの廃棄後に処理されます。

TERMINATION_EVENT

WebコンテナとEJBコンテナの停止後に処理されます。