Webサーバコネクタは、Webサーバが受けたリクエストをWebコンテナに転送する役割を持っています。このため、Webサーバを経由する運用では、Webサーバコネクタが必要です。
本書では、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)について説明しています。本書で「Webサーバコネクタ」と表記している場合は、特に断り書きがない場合、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)のことを指します。
Webサーバコネクタには以下の機能があります。
リクエストの振り分け
故障監視
参照
Webサーバコネクタの運用準備については、「4.7 Webサーバを経由する場合の運用準備」を参照してください。
Webサーバコネクタのチューニングについては、「6.4 Webコンテナのチューニング」および「6.18.1 HTTP通信」を参照してください。
Webコンテナへの最大接続数と送受信タイムアウトをチューニングできます。
注意
Java EE 6とJava EE 7で同じWebサーバを使用してリクエストの振り分けを実施する場合、IJServerクラスタ名やInterstage Java EE 6/7 DASサービス名(server)がJava EE 6とJava EE 7の間で重複しないようにしてください。重複する場合、正しくリクエストの振り分けを実施することができません。
Webサーバを経由する運用形態の場合、WebサーバとWebコンテナ間のSSL通信はサポートしておりません。
Webサーバを経由する運用形態の場合、WebサーバコネクタではIPv6環境での運用はサポートしておりません。IPv6アドレスにバインドされるポート番号を設定しないでください。
Webサーバを経由する運用形態の場合、Webアプリケーション内で、ServletRequest#getAttribute("javax.servlet.request.ssl_session_id")を実行すると、常にnullが返ります。