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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.6.9 JSPコンパイル結果格納ディレクトリ

JSPコンパイル結果格納ディレクトリには、JSPのコンパイル結果であるjavaファイルやclassファイルが出力されます。JSPコンパイル結果格納ディレクトリは、Interstage Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトリに変更することが可能です。開発環境で生成したコンパイル結果を運用環境にコピーする場合には、scratchdirでJSPコンパイル結果格納ディレクトリを変更する必要があります。
詳細については、「2.6.8 JSP事前コンパイル」を参照してください。

JSPコンパイル結果格納ディレクトリのデフォルトは、以下のディレクトリです。

Interstage Java EE 7 DASサービスの場合

warファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\generated\jsp\[Webアプリケーション名]

earファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\generated\jsp\[エンタープライズアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war

warファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/generated/jsp/[Webアプリケーション名]

earファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/generated/jsp/[エンタープライズアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war

IJServerクラスタの場合

warファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]\nodes\localhost-domain1\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\[Webアプリケーション名]

earファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]\nodes\localhost-domain1\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\[エンタープライズアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war

warファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]/nodes/localhost-domain1/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/[Webアプリケーション名]

earファイル:[Java EE 7共通ディレクトリ]/nodes/localhost-domain1/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/[エンタープライズアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war

また、デフォルトの格納先から変更する場合、Interstage Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトリを指定してください。

Interstage Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで指定する場合

<jsp-config>
・・・
    <!-- C:\temp\jspcompile配下にJSPコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="C:\temp\jspcompile" />
・・・
</jsp-config>

<jsp-config>
・・・
    <!-- /usr/local/tmp/jspcompile配下にJSPコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="/usr/local/tmp/jspcompile" />
・・・
</jsp-config>

JSPのコンパイル結果は、以下の構成でJSPコンパイル結果出力ディレクトリ内に生成されます。なお、拡張子がjspxやtagxの場合、生成されるファイル名がJSPファイル名_jspx.java、JSPファイル名_jspx.class、タグファイル名_tagx.java、タグファイル名_tagx.classのようになります。


注意

JSPコンパイル結果格納ディレクトリの注意事項

  • 開発環境(別環境)で事前コンパイルした結果をコピーして使用する場合は、Interstage Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirでJSPコンパイル結果格納ディレクトリを指定してください。

  • glassfish-web.xmlのscratchdirに指定できる文字は、Java EE 7共通ディレクトリのパスに使用できる文字と同じです。Java EE 7共通ディレクトリのパスに使用できる文字については、「2.1.3 Java EE 7共通ディレクトリ」を参照してください。

  • JSPのファイル名によっては、生成する.javaおよび.classのJSPファイル名部分と一致しない場合があります。

  • JSP事前コンパイルを実施せず、初回リクエスト時にJSPがコンパイルされた場合、javaファイル、classファイルは生成されません。javaファイルを解析したい場合には、JSP事前コンパイルを実施するか、Interstage Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のkeepgeneratedを指定してください。


  • サービス運用ユーザを変更している場合は、JSPのコンパイル結果に対してサービス運用ユーザが読み書きできる権限を適切に付加する必要があります。JSPコンパイル結果格納ディレクトリをデフォルトから変更している場合には注意してください。
    サービス運用ユーザについては、「2.1.6 サービス運用ユーザのカスタマイズ」を参照してください。