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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.1.1 Java EE 7運用環境

Java EE 7実行環境では、複数プロセス構成やプロセス監視、異常時のリカバリ機能をもったアプリケーション運用環境として、IJServerクラスタと操作コマンド一式、Interstage Java EE 7管理コンソールを提供します。
これらを利用すると、ユーザは高信頼なアプリケーション運用環境を容易に構築できます。

以下の図に示すように、Java EE 7のIJServerクラスタは、asadminコマンドまたはInterstage Java EE 7管理コンソールからの運用操作が可能です。コマンドまたはInterstage Java EE 7管理コンソールからIJServerクラスタの運用操作が行われると、PCMIサービスへ操作依頼が伝播し、ユーザアプリケーションが運用されるJava VMであるサーバーインスタンスが起動・停止されます。
PCMIサービスは、Interstage Java EE 7 DASサービスやサーバーインスタンスを監視しています。Interstage Java EE 7 DASサービスやサーバーインスタンスで異常が発生した際は、メッセージ出力やリカバリなどの適切な対処を行います。

Java EE 7のIJServerクラスタの運用操作は、Interstage Java EE 7 DASサービス/PCMIサービス経由で行われます。
そのため、Java EE 7のIJServerクラスタの運用操作を行うには、Interstage Java EE 7 DASサービス/PCMIサービスが起動していることが必須条件となります。



図中の各要素について、以下に説明します。

asadminコマンド

コマンドでの運用操作を受け付けます。

Interstage Java EE 7管理コンソール

GUIでの運用操作を受け付けます。

PCMIサービス

Interstage Java EE 7 DASサービス、サーバーインスタンスの管理を行うサービスです。
Interstage Java EE 7 DASサービス、サーバーインスタンスを起動・停止、監視します。

Interstage Java EE 7 DASサービス

Interstage Java EE 7の運用管理を行うサービスです。
asadminコマンドからの運用操作依頼を受け付けます。

IJServerクラスタ

サーバーインスタンスの運用単位です。
サーバーインスタンスの起動・停止、定義変更、アプリケーションの配備などは、IJServerクラスタごとに行います。また、サーバーインスタンス単体で起動・停止できます。

サーバーインスタンス

IJServerクラスタ上でアプリケーションを運用するJava VMです。

ドメイン

Interstage Java EE 7 DASサービス/サーバーインスタンス/IJServerクラスタを提供する範囲です。